12話目
場所は変わり、遼の寝室 。
「黒神君」
「はい」
今の状況は黒神が選んだパジャマに身を包んだ夜桜がベッドに座り、正座している黒神を見下ろしている状況だ。そして黒神の左頬のは真っ赤な手の跡があった。見るからに痛そうな。
「なぜノックをしなかったの?もしもという状況を考えられなかったの?普通はするよね?」
「はい、普通はします」
「そうよね。じゃあ、なんでしなかったの?」
「それは、、、」
黒神の目が横に泳いでいく。
「しっかり目を見てくれるかしら?」
「はい」
すぐに怒られ目を戻す。
「で、なんで?そんなに常識がない人だったの?あなたは?ねぇ?」
こうなった女は、いや女性はこの世一番強くなるのである。
「それは、、、まだお風呂に入っていると思っていたからです」
(考え事していたなんて口が裂けても言えねぇ)
「そう。でも実際あったんだから」
「そうですね」
「罰として明日もね」
「え?ちょっとそれは!
「なに?なんか文句ある?」
キッと黒神をにらむ夜桜。
いえ、ありません」
(はぁ、母さんになんて連絡しよう)
こうして思わぬ形で罰ゲームは続くのであった。
「それでは、失礼します」
説教が終わり黒神がお風呂に入ろうと思い部屋を出ようとすると、
「あと、仕事が終わったあとにまた私の部屋に来るように」
「はい、わかりました」
扉が閉まったのを確認し黒神はこう呟いた
「おれどうなるんだろ」
そんな言葉を残しお風呂場にむかうのであった。
聖爛学院の黒の桜 (仮) 春夏冬 秋 @Noir629
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