あとがき
……いかがでしたでしょうか。
今回は全体的に「皮肉」をたっぷり利かせた作品だったのですが、これを「皮肉」と認識できない層がいるかも。と思うとぞっとしますね。
自分の子供にアニメやマンガやゲームを全面的に禁止する親に対して書いた「皮肉」なんですが、この皮肉を皮肉と受け取れない層もいるのでは? という疑念は晴れません。
なぜなら私自身、もしも子供がいたら「ソシャゲを全面的に禁止する親」になってしまうだろうし、それの締め付けは何の罪悪感もなくできてしまうんですよね。
だから子供の人生がねじ曲がらないためにアニメやマンガやゲームを全面的に禁止する親の気持ちはよくわかります。「理解」はできても「共感」は一切できませんが。
香川県でいわゆる「ゲーム禁止条例」が
「世界平和のために皆殺し」レベルの矛盾なんだが気づいてなさそうだな。
今回の話に出てきた親は「我が子がアニメやマンガやゲームに触れて暴力的な子供にさせないため」に我が子に対し日常的に肉体的、精神的暴力をふるってましたけど、
彼らは暴力をふるってるという認識はなく「しつけの一種」だと思ってるはずです。
でなければ最終的には子供がアニメやマンガやゲームに触れさせないために殺してしまい、その犯行動機について
「子供がアニメやマンガやゲームに触れて人の命を
「お前こそが『人の命を
他にも虐待親が逮捕された際にお決まりのように「しつけのつもりでやった。虐待のつもりではなかった」っていうのは「罪を軽くするためにそう言え」と弁護士から言われたわけではなく、
「本当に」虐待だと思っていなくて「愛のムチ」程度にしか「本気で」思っていないんだと思います。
私は幼いころ、それこそ幼稚園児時代からアニメやマンガやゲームは大した制限もなく遊ばせてもらっていましたが、今のところは犯罪行為に手を染めてはいない模範的な一市民です。
(正確に言うとスピード違反を1回やって罰金払ったことはあるが、ささいなことだろう)
特にゲームは私の親世代では「ゲームをやると脳が壊れる」とか「ゲームをやると人の命を
私の両親は「息子=俺の人生がゲームで破壊されないか」不安だったでしょう。世間の噂を信じずにアニメやマンガやゲームをやらせてくれた点だけは評価してもいいと思います。
特に父親は暴走機関車みたいな人で扱いに困る人でしたが。
なので幼稚園児時代からアニメやマンガやゲームにドはまりした私がまともな大人をやっている以上、子供に最も影響を与えるのはアニメやマンガやゲーム「なんか」ではなく「親」なんでしょう。
親が怪しい宗教に足を突っ込んでたり、今でいう毒親や虐待親だったら、アニメやマンガやゲーム「なんか」よりもはるかに悪い影響を与えるはずです。
実際、このお話に出てくる両親はアニメやマンガやゲームなんて到底比べ物にならないほどの「害」ですから。
最後の最後まで子供をアニメやマンガやゲームから守り抜いた親 あがつま ゆい @agatuma-yui
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます