「月」がとても印象的で、あやかしや陰陽道アリの幻想的な物語。

作品タイトルにもありますが、とにかく「月」が象徴的に描かれるお話です。
さらに一話毎のタイトルにも「月」が出てきます。

しかし、単に「月」を物語として活かすに留まらず、その表現方法がとても上手い!
演出や文章が上手いからこその賜です。
ぜひ、読んで確認して欲しい!

まずは、この美しい作品世界に浸りながら読み進めてほしいですが、途中からどんどん物語が膨らんでいきます。
この作品の真骨頂は中盤以降にあり!

それまでに張られた伏線を回収しつつ、二人の思いが絡み合いながら終盤へと進みます。
この辺りからは、もはや読み進める手を止められなくなります!

タグにもあるようにハッピーエンドです。
因縁を背負った二人がどうなるか、その目で見届けましょう。

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