第7話 大して意味のない脅迫
「やめて...助けて...」
足元には四肢を失って絶望している子がいる。格闘術に心得があったのか、アーカード関連だったのかはわからないが、とにかく、両腕を失っても足技を使ってきたので足まで切り落とす羽目になった。
「恨むならあいつらを恨んでくれ。
...おやすみなさい」
頭を跳ね飛ばして絶命させる。むしろ四肢がないのによく意識が持ったほうだ。フィーネが近寄ってきて、あそこまでしなくてもよかったのに、と叱責される。
「そんな悠長なことはしてられないよ。殺すか殺されるかなんだから」
そう云った俺自身はどうなのだろう。あれからフィンとフィーネと行動を共にしている。いつの間にか、機会があったら殺す...そんな腹積もりはなくなっていた。
「その通り。余裕がなければ慈悲なんてかけてられないから」
フィンにジト目で見られた気がした。はいはい、楽勝ってことだったんでしょ。悪うござんした
「とはいってもここから出れたところであいつらを殺す気はないしな。慈悲じゃなくて」
「それは同感。あの人たちと敵対しつつ魔族とも戦うって無理な話よね」
それはおそらく、ここだけではない、他の人も同じことを思っているだろう。だけど仮に魔族が滅んだらどうなるかわからないけども。そんなことを話していると突然監獄内に声が響く
『お疲れ様。これで選抜は終わった。君らをここから解放する』
「やっと解放される...」
「早くシャバの空気を吸いたいよ」
「まるで囚人みたいだね、フィーネ」
「事実そうでしょう、フィン。勝手に
コロシアム。400年前に流行った、囚人同士を殺し合わせて優勝者には減刑をする。最終ラウンド以外は観客はそれを見て勝者と思うほうに賭ける。勿論、コロシアムには刺客がいて、最終ラウンドで会うのだが、優勝者はいつもその刺客だという
突然壁が左右に開かれ数日ぶりの日の光が差し込む。光に誘われるように俺らは外へ出た
「これでラストか」
外には俺らのほかに4人いて、みんな疲れた表情をしている。...当たり前か。
「これから前線に行きたいが、休みたいだろう。各々解散してよし。ただ宿泊先は指定させてもらう。脱走した場合、処刑するからな」
「殺せるならすればいいのに...ねぇ?」
「...」
こわ...あとフィーネさんや、小声でもそれ云っちゃいけないっすよ。あと同意求めてこないでほしい。困る
サクリファイス・ラブ にっし @Black_f12
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