李漢国の王は大の酒好きであった。

どんな国益も酒を買うのに使う有り様だ。

弟王が兄を諌めても止める事はなく、「俺に飲めない酒は無い」と豪語するほど。


酒を振る舞いながら弟王は王に箴言する。


「ならば鴆の酒は飲めるか?」と。


王は「無論」と勢いよく飲んで、死んだ。

宴安は鴆毒と申します。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

15分の即興小説 etc @sait3110c

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る