映像のごとく素晴らしい描写力と確固たる信念を持つ主人公が魅力的な復讐劇

地獄に堕とされた主人公が特殊な能力「黒ヘビ」を獲得し、復讐のために現世へ舞い戻る――と、いった物語ですね。

この作品の魅力は、一言では言い表せないほどに多く存在しております。
まずはキャラクターですが、とにかく主人公に好感が持てます。
単純に「すごい能力」を獲得しただけでなく、なんと4000年にも渡って地獄で修行を行ないました。とても努力家ですね。
復讐や殺人への後ろめたさは受け入れながらも、確固たる信念に従って行動する姿は気高く、とても格好良いです。

そして、物語のメインとなる「復讐」なのですが、その復讐相手のキャラクター性も素晴らしいです。主人公への共感も相まって「こいつは絶対に倒したい!」と、いつも読みながら応援しております。

また、世界観も魅力です。主人公は様々な世界を渡り歩いてゆくのですが、そのどれもが退廃的でありながら、どこか美しさを感じます。
ストーリーが進むごとに少しずつ明かされてゆく真実も読み手に負担を掛けず、常にワクワクさせてもらえます。復讐がテーマでありながら、胸が躍る冒険物語としても楽しめます。

そして忘れてはならないのが、戦闘シーンの描写でしょうか。
もはや、映像作品として「観ている」のかと思えるほどの臨場感は圧巻。
まさに唯一無二です。
敵も一筋縄ではいかない強者が登場し、バトル中は常に手に汗握ります。
これ、本当に映像化して欲しいですね。


章ごとにストーリーがしっかりと決着しますので、物語としてのメリハリも効いています。各章に魅力的なヒロインも登場しますので、推しも見つかることでしょう。全員素晴らしいのですが、私は2章の子が一番好きですね。

このように、とても魅力あふれる物語です。
比較的ダークな内容と思われますが、強い嫌悪感を抱くような描写は登場しませんので、そういった部分も含めて安心してお読み頂けます。

ぜひ皆様にもオススメしたい作品ですね。
間違いなく名作です。

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