第4回 ニコお嬢様について!
Q1:彼氏は居ますか?
ベルニコ:……これ、世界や国、
Q2:そりゃニコお嬢様は公国のプリンセスですし、人気ありますし。
ベルニコ:……こんな無愛想な
Q3:で、彼氏は?
ベルニコ:……居ないわよ。あのね、ヴェルスタン家は私の母が早くに亡くなったから、子が私しか居ないの。つまり家を継ぐのも私。父は再婚するつもりが無い。地方の親類も皆事情があって養子も難しい。分かる? 私は『女』としては生きないの。どこかへ嫁に行けばヴェルスタン家が無くなるんだもの。だから私には、婚約者も居ない。政略結婚には使われない。私が他の家の公女と違って、花嫁修行よりも勉学に励んでいるのは、家を継いで政治家に、そして会社を継いで社長になることが母が亡くなった日から決まっているからよ。
そういう訳で、私は例外的に、公女だけど本当の公女としては余り扱われないの。公女や貴族令嬢よりも、『社長令嬢』が適当ね。ヴェルスタン家として政治に携わることと、泥工業の社長令嬢として経営に携わることを期待されているの。国の役割としては、本来ね。
まあ公女であることも事実だから、今後どうなるかは分からないけれど。
どう? こんな女に彼氏ができると思う?
Q4:それは建前で、正直に言うとようやく手に入った念願の『もふもふ』に夢中なのでは?
ベルニコ:…………ノーコメント。
Q5:そもそも友達は居ますか?
ベルニコ:……そりゃ。
居る、わよ。
……5人は。確実に。多分。あっ。ルミナを入れるなら6人よ!
Q6:それは全て女性ですか?
ベルニコ:そうよ。
Q7:じゃあやっぱり百合ですね。
ベルニコ:は?
【おしまい】
光泥のイストリア 弓チョコ @archerychocolate
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
弓チョコの世界観(エッセイ)/弓チョコ
★12 エッセイ・ノンフィクション 連載中 22話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます