23時限目 観光と同じく言語が面白い

 訪日客が過去最高を記録する中、訪問先の定番が京都と東京。外国人を悩ます地域によって異なる日本語の多さ。漢字・ひらがな・カタカナ・絵文字・空気を読む、さらには同音異義語など多彩過ぎることがあちこち日本を旅をして小さな異国を感じられるのも面白がられています。

 天皇がおられた場所、おられる場所。東京と京都では「都」の歴史の違いから別の言葉・意味のように聞こえてしまう面白さ。特に京都は祇園言葉が入り混じり、イントネーションも江戸のハキハキした男言葉と柔らい女性言葉のように異なります。

 「いらっしゃいませ」は「おいでやす」、「ようこそ」は「おこしやす」、「ほんとうに」は「ほんま?」、「いくら?」は「なんぼ?」「なんぼどす」、「ダメ」は「あかん」「あきまへん」、「頑張る」は「気張る」、特に関西では頭に「お」を付けることが多く「お気張りやす」とも変化する。「困る」は「かなんわぁ」、「ありがとう」は「おおきに」、「ありがとうございます」は「まいどおおきに」。米国でSHOUGUN」が流行り、江戸時代の言葉を耳にし、日本の現代と昔を新幹線で二時間少しで味わえるのも外国人にはテーマパークのように思えるのかもしれません。

 日本人でさへ地方の言葉は理解できないのだから、外人からすれば多少のなまりを飛び越えた表現がまた日本らしいと各地を旅行したくなるきっかけにもなっているのでしょう。日本には大別して16種類の方言があるそうです。特に寒い地域では、口元が強張るのか、こもりがちになり、シとス、チとツ、ジとズの区別がなく、「寿司」は「シシ」となるのも面白い。関西弁は河内弁はあまりにも特徴的ですが、神戸などでは「見て」を「みとん」になり、面白いのは「喫茶店に行こう」は「茶、しばきにいこかぁ」となると日本人でも目が点になる事でしょう。

 

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国語の痴漢です 龍玄 @amuro117ryugen

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