第11話
9月18日の朝6時半頃であった。
ところ変わって、家の大広間にて…
「
朝早くから
そのみは、ものすごく困った表情で
「ちょっと
「
「危ないって、どう言うことよ?」
「さっき、ヤクザの男がうちのスマホに電話をかけてきたのよ!!」
「(そのみ、小首をかしげながら言う)ヤクザ?」
「(実可子、ものすごくいらついた声で言う)
「キョーハクされたって?」
「ダンナが新岩国駅の近くの
「
「落ちついてなんかいられないわよ!!…カネよこせと言われたのよ!!」
「だから落ち着いてよ〜」
「はぐいたらしいわね!!この近辺にヤクザがうろうろしているのよ!!うちら
午前7時半頃であった。
(キュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル…グォーン!!…キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ!!グォーン!!グォーン!!)
家のカーポートから白のマツダデミオが出発した。
それから数時間後であった。
時は、午後2時過ぎであった。
再び、
家の大広間に
この時、そのみはパートに出ていた。
…ので、家の中にいたのは
その時に
「あんた方の息子さんふたりがフリョの事故で亡くなられたことについては哀れだったな〜…ふたりとも、悪いことをしたあげくに亡くなった…テテオヤであるあんたもついてないのぉ〜…ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…」
「なんとでも言えばいい…
「あんたはくやしくないのか…自分の
「なにィ!!ワシに帰れだと!!」
「もうこらえてくださいよ…わたしたちは…しんどいんですよ…」
「それでワシが『ほな帰ろわい…』と言うて帰るとおもとんか!!」
「ですから、わたしはしんどいのですよ~」
「コラ!!オンドレはきょうまでの間、ぎょーさん悪いことしよった!!…あのときのオトシマエをきっちりつけてもらうまでは、ワシはなんども来るぞ!!」
「オトシマエって、なんのことでしょうか?」
「37年前のことを忘れたとは言わさんぞ!!」
「37年前?何のことかさっぱり分からない…」
「コラ!!オドレは忘れてもオレは忘れていないぞ!!」
「あんたがいよる37年前の意味が分からない…」
「…ってことは、オトシマエはつけないと言うことだな!!…と言うことは、
「
「ああさよか…ほんならオドレはワシの要求には応じないと言うことだな…よぉ分かった…オドレは、
「もういいでしょ…」
しかし、
「ワシの話はまだ終わってへんぞ!!…オドレは、
「会社にいた…」
「うそつけ!!オドレその時、
「違う!!会社にいた!!」
「あんたがどないに否定しても、一度ついた
「オトシマエつけろと言うのであればオトシマエをつける…どれくらい払えと言うのだ?」
「せやな…最低5000万…かな?」
「5000万…」
「なんだったら、1000万でもいいぞ~」
「1000万だったら、すぐに作れる!!」
「どこへ電話するのだ?」
「ハウスドゥ(不動産屋)へかける…リースバックを申し込むから待ってくれ…」
「そうか…分かった…」
「ちょっと待ってくれ…」
電話は、警察署からであった。
そのみがパート先の店の前の横断歩道でひき逃げ事故に遭って亡くなった…と言う知らせを聞いた。
知らせを聞いた
時は、深夜11時50分頃であった。
(ウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウーウー…)
けたたましいサイレンがやみ夜に響いた。
火災が発生した家は、ヨリイくんの奥さまがいた家であった。
ヨリイくんの奥さまは、職場でいじめられたことを苦に火を放って自殺したようだ。
火災現場に、広島市の消防本部の車両5台が停まっていた。
消防士たち30人は、必死になって消火活動に取り組んだ。
火は、翌朝5時頃に鎮火した。
話は、それから8時間後のことであった。
この時、
家の中には、
その時に、
藍子は、白のプリーツスカートとピンク色のブラウス姿であった。
しかし、
「なんやて!!オレとやり直しはできんと言うのか!?」
「イヤと言うたらイヤ!!帰って!!」
「そうか…ほんならやむを得ない!!」
「イヤ!!」
思い切りブチ切れた
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
「オドレが最初に
「やめて!!やめて!!イヤァァァァァァァァァァ!!」
(バシッ!!バシッ!!バシッ!!)
「痛い!!痛い!!痛い!!」
そして…
(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!ブチッ!!)
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
つづいて、下に着けていた白のブラジャーがちぎれた。
ブラジャーの中からMカップの
(ガツーン!!)
(カチャカチャカチャカチャカチャカチャ…)
「ふざけるな!!よくもオレを裏切ったな!!よくもオレを裏切ったな!!」
「イヤ!!イヤ!!」
「ふざけるな!!」
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!やめてー!!」
スカートの中から、オオムラサキ柄のレギュラーショーツが引きずり出された。
「やめて!!やめて!!やめて!!」
「
「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
その時であった。
「オドレよくも!!」
(ガーン!!)
この時、帰宅した
「なにしやがる!!」
その間に、
外へ逃げ出した
その間に、
それから3時間後であった。
「ハアハア…なんやねん一体…」
その時であった。
(ガーン!!)
「ぐわああああああああああああああああああああああああああああ!!」
この時、家に戻って来た
その場に倒れ込んだ
「頭が痛い!!頭が痛い!!ぐわああああああああああああああああああああああああ!!」
その後、
それから1分後…
「くすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすんくすん…くすんくすんくすんくすんくすんくすん…」
その場に座り込んだ
【終】
【辛口ホームドラマ】紅(あか)いろうそくと人魚 佐伯達男 @cfzf5698xp
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