同性婚は生産性がないだって? 同性愛の未来について

エテルナ(旧おむすびころりん丸)

同性婚には生産性がないだって? 同性愛の未来について

過激なタイトルですみません。

こういった表現を見かける機会があったので、私の知る限りで今後、同性愛はどうなるだろうという予測を書きたいと思います。以下内容は同性婚を願う方々には明るい話であり、それでいて非常に注意すべき倫理の問題です。


【同性婚でも子供を作れる!?】


以前、ips細胞を使った人工臓器などで人間が不死化するのでは?という話題をあげました。


原理は複雑なので詳細は略しますが、このips細胞を使えば——


女性から採取した細胞から精子を作れる

男性から採取した細胞から卵子を作れる


そして実際にマウスの実験で、ips細胞を基にした精子と卵子から子供を作ることに成功してます。これらが既に可能だということを知った時——


もう人間って神じゃん…


って、思わず漏らしてしまいました。


クローンすら超越する。

だって、同性であっても遺伝子を継ぐことができ、それでいてクローンのように遺伝子的に同個体ではないですから、多様性すらも失われません。


この技術が更に発展すれば、もはや生産性どうのこうのなんて関係なくなってしまいます。異性でなくては子供が産めないという理由での同性愛、同性婚否定論は筋違いということになります。


というかこの技術を使えば、一人の人間による単為生殖すら可能ということ。


近親相姦ってレベルじゃねーぞ!


自分一人の精子と卵子で子供ができる訳ですから。さすがに遺伝的な障害が出そうですが、技術的には可能ということです。


しかし同性愛なら、異なる遺伝子という点において異性愛となんら変わりはありません。遺伝的な障害という点は問題ないのです。残るは、いくら技術が発展しようが倫理に妨げられる可能性が高いこと。しかし倫理の問題に完全な回答はありませんから、私的な感情は抜きにしてこれからの未来を考えてみます。


考え方として滑りやすい坂理論というものがあり、一度認められた倫理観などを元の状態に戻すことは困難です。この場合は? あの場合は? Aが認められるならBもいいじゃないかと、流れにのって坂を下り進んで行く場合がほぼほぼです。


例として動物をあげます。犬猫だって人と同じ命だ→ならば他の動物だってそうだ→革製品はむごい、作るのはやめよう→肉を食べるのだって止めた方がいい→クジラだって哺乳類だからかわいそう→だったら爬虫類も生命だ→では虫は?→植物は?


現実での時系列は度外視してますが、まあこういうことです。事実、動物愛護が叫ばれてからというもの、革製品は非常に少なくなりました。

フェイクレザーを使う、若しくは既に加工された革を使い回すなど、動物由来の素材を極力使わないように進んでます。


食肉に対してもビーガンの存在があります。今のところビーガンの考えは反感をくらう場合が多いです。(私もお肉は大好きです)


しかし人工肉の精製分野は着々と進んでおり、仮に完全に同じ味や食感、同価格の肉が作られるようになった場合はどうでしょう。

人工肉を食べずに動物の肉を食べるメリットが無くなり、それでも生きた動物の肉を欲する者は、単に動物の死を望むだけの異常者の烙印を押されることになるかもしれません。


重大な欠陥がない限り、これらの思想が坂を上り逆行することはありません。

やっぱり革をガンガン使おうとか、犬猫の命は軽いだとかに回帰するのは客観的に見て難しい。


この考えを同性愛に当てはめた場合。


LGBTは世界に受け入れられつつある傾向にあります。リバタリアニズムという個人の自由に重きが置かれ、SDGsにはジェンダーや人の平等が掲げられています。

同性愛を教義として「逸脱した行為」とするカトリック教会ですら、同性愛を犯罪として処罰する国々を非難し、祝福することはできないまでも許容する発言が目立ってきてます。


時代の流れだけで見たならば、今後さらに同性愛の許容範囲が拡大することは明白です。そしてならばならばと続くうち、子供を作る平等という名の下に、同性愛者の間で血の繋がる子供を儲けることが許されていくだろうと予想します。

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