第7話 祭り世



俺は今、親と提灯や紙灯篭で装飾された石畳の通りを歩きながら神社へ向かっている。

今日は夏祭りだ。

祭りは非日常で、そして他のイベントより何処か熱に浮かされやすい。

全く違う世界に飛び込んだみたいに、いつになっても心がワクワクするものだ。

仮に何時も生活している世界を現世とするならいわば祭りのある空間は祭り世とでも言おうか……

長く語ったがつまりは特別感があると言いたかったのだ。


つまり意訳すれば

「めちゃくちゃ楽しみである!」

こういう事。


『フフっ楽しそうね?法越ちゃん』

「うん!もちろん!!」

『楽しむのはいい事だからな!吾輩も楽しい!』

『うるさいですよ!』

パパがママに蹴りを入れられる

いつもの光景だな


丁度神社の階段が見えてきたところで階段の少し人がはけたあたりに数組のよく見知った家族が見える。


優『おや?これはこれは法越くん』

酔『待ちくたびれていたよ』

追『偉く昇進したものねオホホホホ』

この世界に来てからの初の友達どもが元気にしてくれる。出会い頭にこんなご挨拶だなんて、なんていい性格の子達だろう、将来が楽しみだ。


『もー!皆そんなこと言わないの!』

『言わないの!』


ガキどもの影からひょっこり現れる夏音ちゃんと夏音ちゃんの影から現れる冬也くん。

うん、いつ見てもかあいいねぇ


「わりぃわりぃ…それはそれとして皆よく似合ってるぞ!」


「酔贅は深緑の甚平!雰囲気にあっててとてもオシャレだ」

『お、そうか!なんか照れるな』

酔贅が照れながら頬をかく

いい反応ね┌(┌^o^)┐ホモォ


「優馬は髪が白だから黒色の和服がいいコントラストになってて決まってるな!クールだ」

『……礼は言っとく』

顔を背けて表情は見えないけどおそらく照れて顔が赤い優馬

何よ可愛いとこあるじゃない┌(┌^o^)┐ホモォ


「追琉は髪が紫ピンクだから服は何色にするのかと思ったけど深紫か、色がある程度統一されていてもくどくないしそれでいて綺麗なのは優馬と逆だな!」

『ありがと……///』

余裕なフリをしているが照れを隠しきれていない、大人なお姉さんは当分先だな。


「冬也くんは白髪に白い和服だな、冬也って名前なだけあって雪が思い浮かぶな!

綺れ…かっこいいな!!」

『ありがとうございます』

最初、綺麗と言おうとしたが小さい男の子はかっこいいと言われた方が嬉しいのだ。


「夏音ちゃんは赤い和服か!うん!夏って感じがするし、すっごくすっごく似合ってる!花火みたい!!」

興奮しすぎて、花火みたい!!と言ってしまったが正確には花火みたいに綺麗と言いたかった。

『えへへ、ありがと!!』

パッと弾ける笑顔の破壊力よ、かわよ



周りから視線を感じ其方を見てみると保護者一同が微笑ましい顔をしてこちらを見ていた


「あーえっと皆さんも同じ様な理由で似合ってますよ?」


それが余りにも投げやりだったからなのか、大人達はひとしきり笑っていた。

何が面白いんだろう?


『じゃあそろそろ行きましょうか』

落ち着いた様子で優馬パパが言う。


もう神社の上の方には明るい提灯のあかりがともっている。









ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいつも光景などの描写には割と力を入れているんですが、皆さん的にはどうなんすかね


最近よく更新してるからかpv増えてて嬉しかったっす。まぁどうもありがとうございますねぇ。


祭り世という言葉について

実は作者がとある曲を聞いた際に思い浮かんだ言葉です。

みんなは何の曲かわかるかな?


ちな、身体に精神年齢引っ張られてるからだから、ゲス法越がロリコンでロリに対して発情してる訳じゃないから!ロリコンでかわいいとか、顔が赤くなっているわけじゃないからね!

ps.1回消えたので書き直しました(血涙)

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転生したら陰陽師(激弱) @kaichouayatori

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