見ている
見ている。こっちを見ている。
仕事の帰り道、いつも乗る電車で必ず視線を感じる。私を見ている視線である。
じっとただひたすらじっと。悪意も敵意もなくただじっと見ている。
某電鉄の二号車。降車口の近くに私はいつもいる。ここがお気に入りでありルーティンである。
だが見ている。じっと。じっと見ている。
後者口に反射した車内で、私の肩越しに見ている。窓ガラスを鏡にして、鏡の私の目を見ている。
短編ホラー 夏梅 @otibi6
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