♪読みながらつい口ずさむ、思わず音読したくなるリズム感の素晴らしさ♪

すらすらと、詩歌の流れるように連なる言葉遊びの心地よさ。

世辞の気持ちなど一切なく、本当に「読みながら口ずさんでしまう」リズム感の良さ……心にまさに沁み入る、不思議でありつつ何ともお見事な言葉の魔術師……!

個人的なイチオシは、物凄く迷ったのですが……
『挽歌』で! 「万葉集」から汲み取られる流れをしっかり感じつつ、作者様独自の言葉で紡がれる、その意味。
(※万葉集=挽歌・相聞・雑歌・羈旅歌・譬喩歌からなる)
私が知らないだけでなければ「造語」をふんだんに用いて紡がれる、そしてそこに「挽歌」(死を悼む歌)というタイトルを付けるセンス……思わず深読みしてしまうと、それこそ「作者様独自の哀悼」を綴っているのではないか。
同時に読み手には「それぞれの感じること」を、そして「死を悼む気持ちは人それぞれなんだよ」と伝えているのではないか、と……いやもう勝手に深読みしているだけなのですが、そう感じずにはいられませんでした。

何やら長々と書き連ねてしまい、申し訳ございません、がっ。
とにかく、読んでみて欲しい……そして何より「リズム感」の良さに、浸ってほしい!
読みながら、思わず口ずさんでしまったら、皆様も同志……本当にオススメです♪

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