大学生の男女4人が孤島へ。
何も起きないはずがない舞台に嵐が直撃する。延びる滞在期間。
さて舞台は整ったとばかりに事件が起きる。
1人、殺された。主人公である──。
1万字弱でものすごい満足感です。
題名にもある「猿の手」。
とにかくこいつが厄介で……これさえなければ、彼らはこんな目に遭わずに済んだのです。
本当もう……何してくれてんだと(笑)
いや主人公からしたら笑い事じゃないですね、殺されちゃってますから!
それでもやっぱり笑えてしまうのです。
ずっとクスクス笑える作風でありながら、最後の最後に強烈な展開も待っていますので、そちらまでぜひ、ご覧くださいませ。
彼らこの後、どうなるんでしょうね……⁉︎
主人公がその言葉を言った瞬間から「あーあ、やらかした」とは思っちゃったんですけど、そこから先が異次元過ぎました。
恥ずかしながら「猿の手」という呪物をこの作品で初めて知ったのですが、如何せんこの呪物がポンコツ過ぎる!
願いの形を捻じ曲げて叶えるという、何とも「愚者の契約」じみたこの呪物。
しかしまぁ、その捻じ曲げ方が猿もびっくりなほどのぐにゃり具合なんです。
違う、そうじゃない。
いや、どうしろと。
いいからもうお前もう何もすんな。
ウホ、デュワ、シュワッチ。
あまりのポンコツぶりから、容疑者三人からも徹底的に馬鹿にされ続ける始末。
こんなダメダメなモンキー呪物に、果たして事件は解決できるのか?
猿に捻じ曲げられる意外性の塊の本作、その結末の先にあるものと共にどうぞお楽しみください。
主人公・乃手ルイジは大学生。
フランス語の授業で知り合った仲間・佐川の誘いで、大学仲間とともに無人島で優雅な夏休みを送ることに。
が、その夜、嵐が到来して島に閉じ込められてしまった!
乃手はミステリーファンとしてテンションが上がっていたが、同じようにテンションが上がった佐川が怪奇小説で有名な『猿の手』を持ち出してきた。
それを手にして願い事を言えば、三回まで願いが叶う、というもの。
ただし、その反動で不吉なことが起こるらしい。
佐川に「試してみたら」と手渡された乃手は丁重に断るのだが、その後、乃手は誰かに殺されてしまい……。
死人の独白として物語が展開する、異色のコメディ×ミステリー!
作者の黒澤様は異色の傑作ミステリー短編をいくつも書かれてきましたが、この度も異色すぎました!
主人公の乃手は殺された挙句に『猿の手』となり、事件後の展開を見守っていきます!
仲の良かった大学生たちは乃手を悼みつつ、『猿の手』を使って事件解決をしようとしますが、思うようにいかずおかしな方向に!
ようやく、事件解決のための真剣な願いが叶えらえたと思いきや、そこであの「超有名な名探偵」が登場!
めちゃくちゃ熱い展開ですが……この展開にはものすごい仕掛けがございました!
楽しくてあっと驚かされるオチ、これは面白すぎます!
是非ともご一読ください!!!
願いを歪な形で叶える「猿の手」という有名な御話からなる呪物を中心に、巻き起こされる怪奇ミステリー。まず確かなことを初めに、めちゃくちゃ面白かったです……!!
「殺人事件」の被害者となってしまった主人公・乃手(のて)さんが「猿の手」に魂が移り、視点人物として物語を追う……と書くと空恐ろしく感じるかもしれませんが、ご安心ください。むしろ軽妙かつコミカルな掛け合いがテンポ良く楽しい、そんな前編です。
被害者になっているので可哀想といえば可哀想ですが、どちらかというと「猿並みとか散々に言われて可哀想(涙)」という可哀想さです。ごめんなさい笑って読んでいました。共感すればするほどに、何だか不憫なのに失笑を禁じ得ません。
でもですね、作者・黒澤様は、前編のこういうコミカルな描写にも、伏線を絶妙に仕込んでくるのです。
「猿の手」によって叶えられていく願い、そして覚えた違和感、是非とも気にしながら読んでみてください。「あれっ?」と思ったあなたの感性、きっと何かを訴えかけてきているはず。
そして……全ての謎が紐解かれる後編! その驚きと快感を、ミステリーにおける最大の醍醐味を、心ゆくまで味わって頂きたいです……!
このミステリー感性、もはや達人級。一万字以内のスパッと読める短編で、スカッと爽快。是非ともご一読おすすめ致しますっ……この楽しさ、是非とも体験して欲しいです!
友人たちと無人島へ遊びに来た乃手ルイジ。だが、何者かに殺されてしまい、気がつくと『猿の手』になっていた!
残された友人たちは『猿の手』の力で犯人を見つけようとするが、全然うまくいかない。
果たして、犯人は誰なのか。そして、乃手は人間に戻れるのか⁉
願いを叶えてくれるけど、大抵恐ろしい結果を生む『猿の手』。でも、主人公がその『猿の手』になってしまうというのが驚きの本作。
でも、「チート能力で犯人を見つける」といった展開ではありません。
この猿の手、凄い力はあるものの、使用者の思うような結果にはならないのです。
じゃあどうするかといえば……ここはやっぱり、名探偵に推理してもらわなくちゃ!
荒唐無稽な話と見せかけて、ちゃんとミステリーなんです、この作品。
あなたの世界が一変するほど衝撃の作品。ぜひご一読を!
乃手ルイジは大学生。友人の別荘に男女ふたりずつでやってきた。そこで見せられる「猿の手」
この「猿の手」願いを歪な形で叶えてくれるというもの。ルイジは興味なかった。彼はミステリ好きなのだ。
ところがその夜、絶海の孤島と化した別荘で
ルイジは殺されてしまう。しかも密室で。絶海の孤島で犯人は一体誰なのか――そして「猿の手」になってしまったルイジはどうなるのか――。
「猿の手」になってしまった主人公、ディスられまくっているのにわらってしまいました。
テンポがとても良く、さくさく進みます。
作者さまのミステリやっぱり好きだなと感じた作品でした。
ミステリ好きにはにやりとしてしまう箇所もたくさんありました!ミステリ好きさんには特にオススメです…!
オススメします!ぜひ読んでください。
落としどころもとても上手く、なるほど!と唸ってしまうこと間違いなしです!
フロイトが主人公だったり、のっぺらぼうが主人公だったり、天照大御神が主人公だったり、次はなにが来るかと思ったら、今度は猿の手がきましたか。
猿の手は願いを3つ叶えるけど、よくない形でそれが叶ってしまうという呪物ですね。
XXXHOLiCとか化物語でも出てきましたね。
それ以外にも有名なミステリー作品関連のネタがたくさんでてくるので、ミステリー好きはニヤリとする場面が多いのではないかと思います。
さて、この作品がどういう物語かについて、ちょっとだけ語ります。
主人公は乃手ルイジという大学生、友人の佐川流助、門木汎子、今川ディクシーの三人と孤島にある別荘に行きます。
そして嵐がきてしまった夜、ルイジは何者がに殺されてしまいます。
彼はなんと目覚めたら、猿の手になっていました。
事件が起きたとき、そこは密室だった。
ルイジの友人たちは猿の手を使って、事件の謎を解こうとする……というのが序盤の大体の流れです。
伏線が丁寧に張られていたんですけどね、私は気づきませんでした。
伏線が回収されたとき、「そうだったのか!」と驚嘆させられました。
一流のミステリー作家の技術が詰まった作品でした。ご一読をおすすめします!