迷惑客

第1話

男1「迷惑客が来てるんだって？」

男2「あ、店長。助けてください。でっかい袋と小槌を持った男性客なんですけど、俺は神様だぞとか変なこと言って、料理を食べたのに代金を払おうとしないんです」

男1「……そうか。それなら、そいつ以外の客は店の外に追い出せ」

男2「店長、どうしてそんな指示出すんですか？　警察呼んだ方がいいんじゃないですか？」

男1「その客多分、本物の神様だよ。お前、七福神の大黒天って知らないか？　噂によると、打出の小槌は振ると好きなものが出せるらしいぞ」

男2「わかりました、店長。その神様に丁寧に接客して、小槌を振って金を出してもらえばいいんですね」

男1「違う。そいつを殺してその小槌を奪うんだよ」

男2「神様なのに殺しちゃっていいんですか？」

男1「食い逃げするような神様なら殺しても別にいいだろ」