惑星を「不動産」として売買するようになった世界のお話。その業者が存在し、それを主人公にするという着眼点がいいですし、最後のオチが読後感が良く好きです。主人公の性格が冷酷非道に徹せない、というところで笑いに昇華され、コミカルなセリフもあり楽しめました。
仮想現実、惑星の所有権とSFらしさでくすぐられその仕込みの面白さに一気に読んでしまいました最後の一線は守る人らしい主人公に好感もあり、とても満足しました!
古式ゆかしいメタバースデザイナーが惑星そっくりの仮想世界を作って、惑星を売るお仕事小説――に見せかけた犯罪小説です。非常によくまとまった印象を受けました。令和の時代のショートショートにふさわしい1作でしょう。
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