最後の忘れえぬ人は

国木田独歩はストレート。
愚直なくらいストレートに書いてゆく方。
忘れえぬ人々というタイトルで、正に忘れえぬ人々について書いている。
さりながら、工夫もあり、それを旅で出会った秋山に語るというかたちをとる。
が、その秋山は忘れえぬ人々には入らぬという落ち。そこがおもしろくもあり。
逆に、秋山ひとり、となったら、それもまたおもしろくもあるが。