ミルクティー
涼
残り香
生ぬるいミルクティー ひたすら甘ったるい
吐き気がするほど あなたとキスをした
それでも 僕らは 一つにはなりえない
待ってるのは『地獄』か『天国』か―――…
僕らは一つになれぬまま終わってゆくのか
あなたに 寂しい想いはさせたくない けど 僕だって 寂しい想いはしたくない
ねぇ 神様 この子が寂しい想いをしないように 僕はこの子を看取るから…
お願いがある
この子の逝く場所が『天国』でありますように そして もう一つ。
僕を この子が逝った一分後に 僕の心臓を止めてくれ
寄り添って抱き合ってひたすら確かめてる
傷をつけるほどあなたを愛している
それでも 僕らは 一つにはなりえない
わかってくれ あなたが思うより
僕らは 激しく『運命』を共有してんだ
あなたに 寂しい想いはさせたくない から ひたすらに祈るよ 僕は諦めない
ねぇ 神様 この子が余計ことを考えぬよう 僕は必ず強くなる 笑い合う日を
この子といつまでも 笑い合う日を 僕にくれ そしてあと一つ。
僕を この子が置いてゆく時には 僕の心臓を止めてくれ
『愛してる』
あなたはそう言ってまた僕に甘ったるいミルクティーの記憶を残す
ミルクティー 涼 @m-amiya
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