意図の誤り
- ★★★ Excellent!!!
ひろさちやさんが、誤りがあると、ある箇所を指摘している。
ひろさちやさんの理屈を踏まえても、私には誤りだとはおもえない。
芥川龍之介の作品ではいくつか、ときおり思いおこし、考えさせられる作品があるが、本作はそのひとつ。
この度読みかえし、感じおもったのは。
犍陀多がみた、糸を登ってきた罪人らの姿は幻影であったのかもしれぬということ。
綺麗にまとめてあるが、中身は非常に残酷であるということ。
芥川龍之介自身は、お釈迦様ではなく、犍陀多に近い精神生活にあったのだろうということ。
なにか道徳だの、教訓だのという読み方だけでは、もったいない。豊かなものがある。