第2話 死にたくねー!!!
天使は死なない。
落下中、そんなことばっか考えていた。
確かに天使は死ぬことはないのだが……、ただこの高さから落ちたらどうなるんだろう、ただじゃすまないんだろうな、みたいな思考がずーっとずーっとぐるぐる回っていた。
…え?羽根で飛べばよかったのにって? 先も言った通り、そこまで頭がまわるとお思いで?それにここまで速度上がったら、止められるもんも止められないんすよ。
そんな感じで自分の思考と会話していた時、私は自分のバカなことに気が付いた。
綺麗に、真っ逆さまに、頭から落下していた。
その事実が頭に浮かんだ時、私の思考は完全に放棄された。
あー。人(天)生終わった…。
轟音が耳を撫でる。
***
「みらきゅばろりなりからえい、あう?」
まあるい球体ボディのスライムみたいなやつが真っ直ぐ一点を見つめた。
「えいいーあらーらるーなわいおめうありかあおえな!」
見つめる先には、一人の天使。
真っ逆さまに、ものすごいスピードで落ちて行っている。
そしてその謎の物体は――、騒いでいた割には、早々に興味を失くしてそっぽを向いた。
「キュルキュルきゅるりん♪キュルキュルリン!」
妙に機嫌よく、謎物体は呪文のような、そんな言葉を唱えた。
…天使の落下が、加速されたような気がした。
一件は落着せず、問題は増えるばかり なおにゃる@本命はなろうです() @nao-nyaru
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。一件は落着せず、問題は増えるばかりの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます