一件は落着せず、問題は増えるばかり

なおにゃる@本命はなろうです()

第1話 やらかしたった

「ドッッッッッッッッッッッッバ―――――ン!!!!!」

 手を拳銃の形に構えて、数メートル先の壁に撃つ振りをする。

 数秒後、壁が砕け散って、その先の壁も砕け散った。

 つまりは壁を壊したのである。

 何でこんな事したかって?知らんわ!ノリだわノリ!


 ***


「もうこれで何度目だ!!!」

 上から怒声が降ってきた。そんな怒んなくてもいいじゃん。

「何度壁を壊すなと言ったら分かる!!」

 あーうるさいうるさい。壁を壊すのは成り行きでそうなっちゃったんだからしょうがないじゃん…。

 …ただ今、説教の真っ最中である。天界にある、大聖堂の中で叱られている。

「壁を修復するのは誰だと思ってる!!」

 叱っているのはワイスラ・ガーゴイとかいう天界のお偉いさんだ。

 そんでもって私はだんまりを決め込む。

「もういい!!お前は天界追放とする!!」

 いつもはここで、広間の掃除を一人でやれとか、他にも…あれ?

 今、お偉いさんはなんて言った?

「聞こえていなかったのか? お前は天界追放だ!」

 天界、追放…だと…?

「え…? えええええええ!!!???」

 その瞬間、立っている真下の地面に私がちょうど落ちるくらいの穴が開いた。

 まあ皆さんもお分かりの通り、真っ逆さまですよ? そりゃあ、もちのろんで。

 え?羽で飛べばよかったのにって? そこまで頭がまわるとお思いで?

「うぎゃあああああ!!!!」

 そんなこんなで私は天界を追放されてしまったのであった。

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