明らかに人ではない何らかによる祭儀
- ★★★ Excellent!!!
とある島の謎めいた祭儀をめぐるお話。
離島の不思議な風習を描いた、現代もののホラー掌編です。
どこからともなく姿を現す、明らかに人ではない何者かの集団。
彼らの舞い踊っている間は決して家から出てはならない、という決まり事。
詳細不明の奇妙な祭事の、その正体は一体なんなのか?
畳み掛けるような詩的な表現が特徴的なお話です。
具体的な正体はわからないながらも、しかしおぞましい雰囲気だけははっきりと伝わってくる……。
独特の空気感が印象深い作品でした。