明らかに人ではない何らかによる祭儀

 とある島の謎めいた祭儀をめぐるお話。

 離島の不思議な風習を描いた、現代もののホラー掌編です。

 どこからともなく姿を現す、明らかに人ではない何者かの集団。
 彼らの舞い踊っている間は決して家から出てはならない、という決まり事。

 詳細不明の奇妙な祭事の、その正体は一体なんなのか?
 畳み掛けるような詩的な表現が特徴的なお話です。

 具体的な正体はわからないながらも、しかしおぞましい雰囲気だけははっきりと伝わってくる……。
 独特の空気感が印象深い作品でした。