物語の始まりは、とある公園にて。ちょっとスレた感じの男子大学生:徹が、一人の侍に出会うことから始まります。
現代の公園に侍? しかも侍の隣にいるのは狼?
困惑する徹の前で、侍は鮮やかに刀を振るった――かと思えばバタリと倒れてしまいます。
……さて、彼らは一体何者なのでしょう?
衝撃的な出会いをきっかけに、一気に作品の世界に引き込まれて読み進んでしまいました。
何より、登場人物たちがわちゃわちゃしている様子がかわいらしい!
誠実だけどどこかズレてる侍:綱。
高飛車な狼の式神:四季。
突然現れた彼らに振り回される徹……見ていて飽きないトリオです。
そんな日常的なシーンとの対比でしょうか。綱のアクションシーンが鮮やかに映えます!作者様の描写も読みやすく、綱が刀を振るうたびに「おぉー!」と感嘆の声をあげました。
少しミステリーの要素も感じられるのも、作中のスパイスのように楽しめます。
綱と四季が追う「茨木童子」とは? タイトルにある「御伽草子」の存在も気になります。
これからも、わくわくしながら読み進めたいと思いました。