確かに晩ごはんに突撃はしているけれど!

 実家に帰ってしまった妻と子を追って、南の離島へと向かった男性のお話。

 我が子への語りの形式で綴られる、現代ものの離島ホラーです。
 伊達にタイトルに「晩ごはん」と入っているわけではなく、腐った果物や肉などの描写がもう途轍もない……!
 発する悪臭やたかる虫の様子なども含めて、生々しいグロテスクさが満載です。

 ネタバレになってしまうので多くは語りませんが、なにより好きなのはやっぱり最後の大オチ。
 ゾワゾワと嫌悪感を煽られるタイプの怖さがたまらないお話でした。