その島には闇の竜が眠る あと鬼もいる

 唐突に鬼退治へと向かうことになった三人組のお話。

 ハイテンションな掛け合いが楽しい、トンチキ旅行コメディです。

 何でも屋の青年に、私立探偵の男性とその助手の少女。
 三人が依頼を受けて向かった謎の島は、もう名前からして危険丸出しの場所だった、という筋。

 島で直面する様々な出来事、不穏なのかそうでもないのかを行ったり来たりする、この独特のドタバタ感がとても魅力的です。

 読み心地もライトというか、コミカルで軽い感じが好き。
 3,000文字弱というコンパクトさも含めて、ある種の気軽さが光る作品でした。