目を擦ってはいけない。いや、マジで 【すて】が失明するところだった話

終幕 目を擦ってはいけない

朝、眠りから覚めて目を開けると天井が見える。窓の外の景色が見える。それは普通の事かもしれない。だが、そんな普通の事が突然出来なくなったら……　

朝、目を開けたら真っ白な世界しか広がっていなかったら……　

立っていられないほどの強烈な頭痛が襲ってきたら……

医者をハシゴした末に眼科で『すぐに手術しないと失明します』って言われたら……

　考えるだけで恐ろしい。そんな目に遭いたいヤツ、いる？　いないよな？

　じゃあ、そんな目に遭いたくなければどうすれば良いか？　

　さて、どうすれば良いんだろうな……　残念ながらそれは【すて】にはわからない。逆にこっちが教えて欲しいぐらいだ。

だが、『どうすれば良いか』はわからないが、『やってはいけない事』はわかる。【すて】はそれを身をもって知っている。

　大切な目を守る為にやってはいけない事、それは『目を擦る事』だ。本文でも触れたが、『目を擦る事』は『頭を殴られる事』よりも目に与えるダメージは大きいらしい。『擦る事』によって眼球に擦過傷が付くなんて生易しいものじゃ無い。目の構造が『物理的に破壊』されてしまうのだ。

　最後にもう一度言う。目を擦ってはいけない。【すて】の様になりたくなければ。