にゃーむーの生活
Tempp @ぷかぷか
第1話
にゃーむーは猫である。
名前はまだない。
にゃーむーというのは仮の名だ、と言い張っているニンゲンとこれが正式名称だと言い張っているニンゲンがいる。言い争っているということはおそらく確定はしていないのであろう。つまり、名前はまだない。
猫と呼ばれる時もあるが、それは種族名なので、名付けとはまた異なるカテゴライズの概念なのだろう。
もともと『にゃーむー』とは動詞だった。
古屋敷夜道とはこの事務所にたまに現れる人間の女だ。にゃーと鳴くと首筋をもにもにと揉んでいく。
にゃーむーは古屋敷夜道の前にこの事務所にいた女に拾われた。そういえばあれは雨の降った夜だった。ぞんざいに事務所に放り込まれ、それ以降はここで暮らしている。
ここで1番偉い
それにしても不思議な生き物だ。言語が違うから声をかけても意思疎通はできないだろう。だが試みてみよう。
「ニャー」
「あれ?
古屋敷夜道が私に声をかけた。古屋敷夜道とは意思疎通はできるが、にゃーむーとはやはり言語は通じないらしい。にゃーむーは不思議そうに私を見ている。
注:公晴さんは通常は人間味が乏しいタイプの人間です。
にゃーむーの生活 Tempp @ぷかぷか @Tempp
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます