エピソード6:姉妹鬼神

あのあと僕達は地上へ帰還する方法を模索していた

「さてどう出る?」

「スキルで良いの無いのか?」

「いや無い」

「はかいっていうスキルなら」

「私もそれならあるぞ」

「それ壊すスキルでしょうが」

「「こわしてなにがわるい」」

「それは良いとして…ノエラ」

「なに?」

「この穴ってどれぐらい広いんだ?」

「けっこうひろいはずだよ」

「結構ってどれぐらいだ?」

「さぁ?おくまでいってないからわからないかな?」

「じゃあ手分けして広さを調べてみるか…」

「む?じゃあ私はここでねとくから二人で…」

「「おまえもやるんだよ!?」」

「むぅ…」

「頬膨らませたってだ〜め。僕は東と南調べるから、ノエラは北、シエ姉は西を調べて」

「しょうがないか…」

「わかった〜」

「よし!じゃあ絶対帰るぞ〜…」

「「「お〜!」」」

ーーー東にてーーー

(こっちには何もなかったな…ん?)

「うわぁ!?」

「ゲコ」

「か…カエル?」

ただ驚くのも無理ない

(このカエル僕の足ぐらいの大きさだ…現実ではこんなデカいカエルなんてそうそういないよな…)

「まぁいいか!よし!次は南だぁ!」

(僕のスキル待ち遠しいなぁ…)

ーーー西にてーーー

「何もなかったな…」

「ゲコッ(やぁ!)」

「ゲコゲコッ(こんにちは!)」

「む?カエルが一匹…二匹…少し多いな」

(上が砂漠だから下で大量発生してるのか?)

「とりあえず殲滅しとくか…」

「ゲ?(ん?)」

「す〜〜〜…(目を赤くして何かを溜めている音)」

「ゲコ!?(え!?)」

「ゲコゲコ!?(皆早く逃げろ!?)」

「ゲ~コ~(危険なことなんて何も起こらないって〜)」

「ゲコゲ~コ(そうそう〜)」

「ゲ?(ん?」

「す〜〜〜…(目をこんどは紫にしてさらに何かを溜めている音)」

「ゲコ〜!?(なんか溜めてる〜!?)ゲコゲーコゲコゲコ!?(皆逃げろ〜!?)」

「「「「「「ゲコゲコゲコゲコ(逃げろ〜!!!!)」」」」」」

「破壊!!!」

ドーーーーーン!!!ゲコォ…

「よしOK!私カエル苦手なんだよね〜…終わったし戻るかぁ…」

「ゲ...ゲコ…(そんな…バ…カ…な…)」

ーーー北にてーーー

「えいえいえいえいえいえいえいえいえいえいえい…」

「「「「ゲゲゲゲゲゲゲゲゲ…」」」」」」

「えい!」

「ゲコォ…」

「これでぜんぶかな?こっちはかえるいがいなにもいなかったなぁ」

「ゲコッ!?」

「まだいたんだ?」

「ゲ!?」

「えい」

「ゲコォ!?」

「よし!ぜんぶ○ろしたしもどるかなぁ…」

ーーー南にてーーー

(ん?ひかりが漏れてる…?)

「おぉ!出口だ!」

(これで出られる!…ん?)

「あれ?さっきよりカエルが多いような…?」

(なんか嫌な予感が…)

ドゴーーーン!

「何だ!?中央に急いで戻らないと!」

ーーー中央にてーーー

ドゴォーーーーン

「チッ!カエルは嫌いなんだっっっっよ!」

「グゲゴォォォォォォグ!」

(何あのバカデカいカエル…)

僕の目の前には、鬼の角を生やし双剣で戦うシエ姉が、少なくともシエ姉の五倍はあるカエルと戦っている光景が広がっていた

「何やってんのぉぉぉぉ!?」

「ただいまです~…え!?」

「む?ノエラ〜手伝ってくれ〜」

「わかりましたよ…【神化】!」

ノエルはそう言ったと思ったら、 青いアイドルのような服装に変身していた…

(いや自分で言ってて意味わからないんだけど!?)

「なんですか?まさかわたしにきょうみをもってくれたんでs」

「いやそうじゃなくて…なにそれ?」

「…?スキルですよ。いまこそがまさにちからがつよくなっているじょうたいです。おねえちゃんもおなじすきるであーなってるんですよ?」

「へ〜…」

ドゴォーーーーン!

「ノエラ!早く手伝え!」

(へー…これからは怒らせないようにしよ〜…)

「わかりましたっよっと」

ドカッ!

「グゲゴォォォォォォ!?」

「うるさいですね〜」

「ほんとにな…よしノエラいくぞ、準備ができた!」

「はいじゃあいきますよ?」

(?え?何しようとしてるの?)

僕がそう思った直後…

「「鬼来来雷!!!」」

バリ…バリバリ…ドゴーーーーーーーン!!!!

「グゲガァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!??????」

耳がつんざくほどの雷がカエルに落ち、さきほどカエルが居た場所は黒い焦げ跡だけが残っており、カエルの姿はありませんでした…

「えぇ…」

「帰るぞ?」

「そうですね、いきますよKにい?」

「いやちょっとまって今の何!?」

「スキルだ。しかも混合の」

「へぇ…じゃなくてカエルは!?」

「蒸発した」

「なんでさらっと…まぁいっか!一件落着したし!」

こうして自分の中で無理やり納得させた

「あ!そういえば出口見つけたんだった!」

「じゃあ南へGOだな?」

「ですね!」

「いやまだ南って言ってない…」

「いやだってKにいみなみからきたじゃないですか?」

「ワォ鋭い」

こうして僕達は地上へ帰還することができたのでした…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

戦場に幸あれ! @K9T4K9T4

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ