オタクの青春

作家目指すもの

第1話

俺は普通の高校生だ。変わってるとすれば陰陽師の家系でオタクってことぐらいか。中二病からしたら陰陽師は最高なんだろうが。実際はそんないいものじゃない。幽霊が助けを求めてくるし、妖怪にはよく絡まれて面倒ごとを持ってくる。


まぁそれはさておき俺は普通のオタクだ。だがオタクは所詮リア充と呼ばれる人種にも広がり少しかじっただけでオタクを名乗る奴もいる。オタクがファッションとかしているのだ。たが本物のオタクはリア充にはバカにされている。所詮陰キャなのが原因だろう。オタクをバカにするとはオタクの風情にもおけない。リア充めいつか呪いをかけてやる。リア充にたいして文句を言い出したら止まらないのでここで終わりする。


俺は高校では友達を作るぞと気合いをいれる。教室に入ると家やずが注目を浴びていた。そりゃ指ぬきグローブをつけて、仁王立ちしてドヤ顔してればそうなるよな。


あれは何かをやらかす前兆なので知らない振りをした。ていうかなんであいつが俺の席の近くなんだよ。自ずと家康が話しかけてくるだろうが。俺は席を決めた先生を恨む。あ、でもこれ誕生日か。はぁー同じクラスになったのが運のなさか。とりあえず関わらないようにしよう。あいつのせいでまた友達が出来なくなる。


そして自己紹介が始まり家康の順番が回ってくるとどたっと立って仁王立ちで腕を組み、自己紹介を始める。


「東中出身原田家康だ。ここに超能力者宇宙人未来人がいたら我のところにこい。以上」


その場は騒然としていた。垂れも何も発しない。家康は後ろを向きドヤ顔をしてくる。やるだろ我という顔をしている。あんな自己紹介の後にとに俺を見るな。周りの目が俺を見てきてあいつもかと感じの顔になる。終わったまた友達ができなかった。俺の友達をつくってその後にしんてんしてかのじょをにする予定が狂った。

しです

するとおれのばんかまわってきいきしょうちんすると俺の番か回ってきて、意気消沈としながら俺は立ち上がり自己紹介を始める。


「ひがしちゅうしゃっしん土御門ゆにゅきです。しゅめはどくしですよろしくおねがいしまにゅす」


噛みまくった。クラスの奴には笑われている。ふっどうだあんな最悪な自己紹介をした後にこんな笑いの取れる自己紹介をしたんだぜ。これで俺は人気者だ。はい嘘ですこれでバカにされるだけで友達はできません。高校生になってもコミュ障は治らなかった。これなら家康の中二病自己紹介の方がましだ。


家康は我の勝ちだなと感じで俺を見てくる。くそ、何も文句をいえないが悔しい。 


そして自己紹介が終わり、皆それぞれ気になる奴の方へ行った。やっぱ俺のところには誰もこないか。くそあの雰囲気をぶち壊す笑いを取ったのに。俺は机に突っ伏して今日はきっと枕を濡らすだろうと思った。


「ふっ相変わらず悠希は噛むんだな。我は噛まずに名言を残したぞ」


ただのパクリじゃねーか。何が上手くいっただよ。あれは。あれはリア充が言うから弄ばれて、いじられ笑いにかえるんだよ。オタクが言ったらただの中二病だ。


「中二病丸出しの自己紹介だったのによく胸を張れるな」


「我は自分の信念は曲げないのだ。例え周りにバカにされようとも。宇宙人未来人を見つけて見せる。超能力者は悠希がいるから埋まっているが」


「俺は超能力者じゃねーよ。陰陽師だ」


「どっちも素人からしたら変わらん。それと部活を作るつもりなんだが悠希も入らないか?」


どうせ面倒な部活だろ。アニメの影響を受けた。俺は帰宅部のエースだから無理だ。それにバイトもしたいしな。アイドルを応援するためにはお金が必要だからだ。 


「面倒だ。つまり却下だ」


「頼むよ悠希えもーん」


「すがり付くな。手汗がつくだろうか。授業始まるんだから前を向け」


「我は諦めないからな。今回はここまでにしよう。はははは」


笑いかたがうぜぇ。そう言って家康は前を向いた。それから授業を受けて、昼休みになると家康はどっか行った。そして授業を受けて放課後になり俺は結菜を愛でるために早く教室を出ようとした。あ、結菜と言うのは俺の妹だ。結菜は部活をやっていないし、受験生だからもう帰って勉強でもしていることだろう。頑張ってもらうために高いチョコでも買っていくか。シスコンだと思われるかもしれないが、千葉の兄妹なら普通だ。だから俺はおかしくはない。


教室をあと一歩で出ようとすると、家康に腕を捕まれた。腕力あるんだこら俺の手を思いっきり掴むな痛い。


「離せ俺は結菜の勉強を教えてちょっとだけ息抜きにデートするんだ」


「そんなシスコン丸出しのデートより、我と一緒に部室へ行こうじゃないか。部室も決めたのだ」


だから昼休みいなかったのか。ハルヒみたいに部活は制覇しないんだな。まぁこいつは体力ないから運動部に仮入部できないだけだが。真似をすらなら完全に真似をしろよ。


「部室って使われてないないところってあったか?」


「我についてくれば分かるぞ。気になるだろう?なんの部活なのか」

 

そう言ってにやにやし始めた。いやアニメの部活をパクるだけだろうが。全く気にならないわ。むしろ迷惑だ。俺は妹とできるだけ長くいたいし、バイトも探してこなきゃいけないんだ。部活なんかやってる暇ない。


「興味ない。俺は帰る」


「そんなこと言わないでおくれ悠希えもーん」


「ああうぜぇー。着いていくだけだからな」  


毎日これをやられたらたらうざいたけたから今回は着いていくことにする。今回だけだからな。ねるに合うための資金をためなきゃ行けないんだから。


「そうこなくちゃな。我の最高部室を見せてしんぜよう」


意気揚々と歩く家康の後をついていき部室に向かった。








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