機械病の僕と君。
からみちきん
とある日の██
「「嫌だよッ!」」
そう僕は叫んだ。
届かないそのはずだ。
わかってる。分かってるのに。
「もうッ、、休めよッ、!」
と叫んだ。
届くはずもない声は響かずに
何処かに消えていく。
(あの時、あの時だ、な、、、)
それは、テストが近い日の事だった。
点数も取れなくて頭も悪くて、
ただ、親からは期待されて
「期待されるだけまだマシ。」
その言葉は、事実だ。
ただ、期待はそれを越えないと意味無い。
僕は越えられるわけのない物をー。
(点数取らなきゃ、、、)
俺は 、 俺の 意思なんて も う 要らない。
ずっと勉強して 頭良くなればそれで良い。
俺は、ロボットの様に動けばいい。
俺は、ロボットみたいに動けば、、、。
____________________
朝、顔を洗いに洗面台に行って
ふと、鏡を見た。
(あ 、 れ? なんで 、?)
そこの俺は笑ってなかった。
俺は笑えなくなっていた。
いや、正確には感情が感じれない。
「なんでだ、、ろ、?」
と言いつつ顔を洗いふと口角を上げて
みたりした。
『嫌だ。嫌だッ!もう休めよッ!』
何処からかそんな声が聞こえてきた。
(、、、?なんだろ、)
とりあえず、学校に行かなきゃ。
と思い時間を見る。
少しいつもの時間より遅く慌てて
制服を来て学校へ向かった。
____________________
「あ!おはよ~」
と、可愛い少女が掛けてきた。
彼女は微笑み早く行こッ?と言ってきた
「嗚呼、おはよ、
じゃあ行こ~、」
と言って学校に向かった。
(最近大変で疲れてるな、、、)
少し歩いた所で彼女は、口を開いた。
「駄目だよ。無理しちゃ、」
と言い放っていた。
俺は驚いた。だって急に言われたから
そして心声が聞かれたと思ったから。
「ッッ!?」
「嗚呼、急にごめんね。」
そう微笑んだ彼女に目を合わせてーー。
「えッ、」
目が赤かった。片方だけだが。
カラコンでも入れてるかの様に
「だってさ、最近本心から笑って
無さそうだったし、、、」
と彼女は言葉を続けた。
少し目を離した隙に元に目の色が戻っていて
(あれ、?俺、疲れてんのかな、)
「嗚呼~、大丈夫ッ、少し忙しくてさ、」
ニカッと彼女に笑いかけた。
「ほら、目が笑えてない。」
と言われた。
「、、、」
なんとも言えない。
そんな感じで話をしてると校舎が見えて来た
「お、着いた~、、はぁ」
と話を逸らして昇降口に入る。
「あ、じゃあ私こっちだから~~ッ」
そう違う方向に走っていった。
((今日も憂鬱だな。))
そう。俺はあの子しか話せる子が居ない。
クラスで話せる人がいない俺は
いつも独りだ。
((あ、体育ある。終わったな。))
今日の体育先生は、ペアを組ませたがる
俺は絶対に組めないな。嫌だ……
そう思ったが今さっきの
「目が笑えてない。」
と彼女の赤くなった目の方が脳裏から
離れなかった。
((体育サボる為にも赤い目の為にも
図書室行くか……))
そう思い僕は図書室まで歩を進めた。
機械病の僕と君。 からみちきん @karamitikinn
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。機械病の僕と君。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます