『逆カクヨムコン』を提案させていただきます。

久坂裕介

第一話

 注意:この作品は、久坂裕介がカクヨム運営のみなさんに、『逆カクヨムコン』をプレゼンで提案している、というテイでお楽しみください。


「初めまして、カクヨム運営のみなさん。私は、久坂裕介くさかゆうすけと申します。いつも、お世話になっています。


 さて今回は、『ぎゃくカクヨムコン』を提案ていあんさせて、いただきます。

 まず、『逆カクヨムコン』について、説明させていただきます。


『カクヨムコン』はざっくり言うと、『人気がある作品を選ぶコンテスト』だと思われます。


 それに対して『逆カクヨムコン』は『人気があるつたを選ぶコンテスト』だと思ってください。カクヨムでは、無料でカク、ヨム、そして面白さを伝えられるとアピールしています。『逆カクヨムコン』では、『面白さを伝えられる方』にスポットを当てさせていただきたいと、考えています。


 まず『逆カクヨムコン』の仕組みを、説明させていただきます。カクヨムでは作家が書いた作品に、読み手は応援コメント、レビューコメントを書くことができます。


 そして作家が、この応援コメントは素晴らしいと思ったら『いいね』をします。(現在、応援コメントには、『いいね』は出来ませんが)これで読み手に、一ポイント入ることにします。また作家が素晴らしいと思ったレビューコメントに『いいね』をすると、読み手に三ポイント入ることにします。


 そして多くのポイントを手に入れた読み手、すなわち『面白さを伝えられる方』の上位三十名に、一万円相当のアマゾンギフト券をプレゼントするなどは、どうでしょうか。


 それでは私が考える『逆カクヨムコン』のメリットを三つ、説明させていただきます。


 一つ目は、カクヨム登録ユーザー数の増加が期待できることです。現在カクヨムでは、カクヨム登録ユーザー百万人を目指していると思われます。


 そしてこの、『逆カクヨムコン』に参加して応援コメント、レビューコメントを書くには、カクヨム登録ユーザーになる必要があります。なので結果的に、カクヨム登録ユーザー数の増加が期待できると思われます。


 二つ目は、『面白さを伝えられる方』が、文芸評論家ぶんげいひょうろんかになるチャンス、だと思います。


 私は同じ作品で単行本と文庫本がある場合、まず文庫本を選びます。理由は、安い、小さくて収納スペースを取らない、などもあります。ですが最大の理由は、ほとんどの場合、最後に文芸評論家による『解説』があるからです。


『解説』では、本作品の『解説』はもちろん、作者の人となり、本作品が生まれた背景、作者の他の名作などが書かれています。私は、それを読みたくて文庫本を買います。


 そしてその、『解説』を書いている文芸評論家にも、敬意けいいはらいます。私は本を売るためには、文芸評論家の存在も重要だと考えています。


 そのため、この人は小説の『面白さを伝えられる方』だと思ったらカクヨム運営さんから、『文芸評論家の仕事をしてみませんか』と依頼いらいしてみるのは、どうでしょうか。


 私は『面白さを伝えられる方』に、文芸評論家になるチャンスを作るのは、非常に面白いと思います。


 またカクヨムの読み手の方には、『自分は小説が好きだ。でも小説を書くことが出来ない。でも小説と関係がある仕事をしてみたい』と考えている方が、少なからずいるのではないかと、私は考えています。


 そういう方々に文芸評論家になるチャンスがあるのは、とても良いことではないかと考えています。


 三つめは、『小説家になりたかったけど、なれなかった方』にも、文芸評論家になるチャンスを作れる、ということです。


『小説家になりたかったけど、なれなかった方』は、たくさんいらっしゃると思います。でも『自分は小説が好きだ。でもなんとか小説と関係がある仕事をしたい』と考えている方も、やはり少なからずいらっしゃるのではないかと思います。


 そういう方々に文芸評論家になるチャンスがあっても、良いのではないかと私は、考えています。

 

 次に『逆カクヨムコン』において考えられる、デメリットについて説明させていただきます。


 私が考えるデメリットは、読み手の方がポイントを欲しがり、ただめるだけの応援コメントやレビューコメントが増えるのではないか? ということです。


 でもこれは、ポイントを入れる作家次第だと思われます。私も作家として、ただ褒めるだけの応援コメントを、見たことがあります。そういう時は私も無難ぶなんに、『ありがとうございます』などの無難な返信へんしんをします。


 でも中には、『はっ』とするするど指摘してきがある応援コメントもあります。『ここの設定は、どうなっていますか?』などです。


 私がそこまで考えていなかった場合は、すぐに考えて返信します。そして、応援コメントを書いていただいた方に、感謝します。これで私の作品の完成度が、高くなったと。


 またレビューコメントでも、『はっ』とする場合があります。私は、こういうメッセージを読み手に伝えたかったのだが、読み手は別のメッセージを受け取っている場合があります。そこで私は初めて、『ああ、この作品には、こういうメッセージもあったのか』と気づくことがあります。


 なので必ずしも、褒めただけの応援コメントやレビューコメントを書いた読み手に、ポイントが入るとは限らないと思います。作者が気づかなかった、『はっ』とさせるコメントにも、ポイントが入ると思います。もし私なら、そういう『はっ』とさせられるコメントを書いた方に、ポイントを入れたいと思います。


 以上で、『逆カクヨムコン』の提案を終わらせて、いただきます。

 ありがとうございました」


 追記:読者の方から、以下のようなアイディアが提案されました。

 一 コメントにポイントを入れる決定権を、作家以外にも認めること。

 二 コンテスト受賞作に寄せられたレビューコメントから、ベストレビューコメン 

  トを選ぶ。またそれには、特典が与えられる。(アマゾンギフト券など)

 三 今まで無かったようなコンテストを提案する、コンテストを開催して欲しい。

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『逆カクヨムコン』を提案させていただきます。 久坂裕介 @cbrate

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