優しい飼い猫

樹(いつき)@作品使用時の作者名明記必須

優しい飼い猫

今日は北風が冷たく、朝から冷え込んでいた。

さすがに薄いインナーの重ね着では限界を感じ、これから着る冬服を一気に洗濯し、食器洗いを済ませた。

「さっむー」っと言いながらこたつに入り、ハンドクリームを入念に塗り込んでいると急に背筋がゾクゾクっとした。

こたつに肩まで潜り込むと、飼い猫が近付いてきて私の左肩に顔を乗せ体を丸めてきた。

その後、猫は私の肩から徐々に顔に寄ってきて、あくびをしたかと思うと目をつむってそのまま私の胸の上で寝てしまった。

「あったかいよーありがとう。おりこうさんだねー」と猫を起こさないように軽くなでながら、心もじんわりとあたたかくなった。

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