回想シーンって難しい?

 『創作の記録帳』、おかげさまで五話目に突入し、だんだん本作を書きに来る習慣も身についてきました。


 未だに「こういう創作記録、人目に晒してよいものか……」といった不安は残りつつも、今のところ楽しく書けているので、もう少し続けてみようかな、と思います。


 ではでは、最近はちょっと長めの話が続いたので、今回はなるべく短めで。


 なんだかんだで短編創作フェスも無事?終わり(前話で言った通り皆勤賞は逃しましたが)、一息ついた私は、連載中の『幽霊船の船長』に久々に訪れて下さった方がいらっしゃったことをきっかけに、ようやく重い腰を上げ、しばらく更新のなかった『幽霊船の船長』の55話を書き始めることにしました。


 引っ越しでバタバタしていたのもあって、秋ごろから全く書けていなかったんですよね……。去年に続いてカクヨムコンには一応出したので、せめてコンテスト期間中に一回は更新しておかねば、とコンテスト期間中の更新を目指して奮起することにしました。


 その55話、下書き的なメモは結構残していたので、久々の執筆のわりには話を考える点に関してはすいすい進み……かと思いきや、一つだけ問題が。

 それは……55話は時系列が前後し、回想シーンを書かねばならない、ややこしい部分だった!というところだったのです。


 思えばひょんな思いつきから、『幽霊船の船長』53話の終わりで主人公マルロ視点のシーンを一旦切り、54話からは別の人物の視点に変えていたのでした。

 53話終わりから続くマルロのシーンは結構大事な部分なので、後で54、55話の内容に対するネタ晴らし的な感じでぶっこもうかと思っていたのですが……。

 そんな中、長期のお休みいただいてしまったものだから、9月に公開した53話なんて、内容忘れてる方もいますよね……変なところで更新が途切れてしまったものだと反省しております。



 回想シーン後で入れよう、と53話書いた時点で決めていた私でしたが、55話でさあ書くぞ、という段階になって……そもそも回想シーンってどう書くの?ということすらわかっていないことに今さらながら気づかされました。

 自覚なしでしたが、思えば今まではずっと、時系列順に書いてきたようですね……なぜ急に回想シーンを、と思い立ったのかは何か月か前の話なので、今となってはあまり覚えていないのですが。


 そして回想シーンの書き方が分からず、試しにネットでぽちぽち調べてみると、「初心者は回想シーンには絶対手を出すな」といった内容ばかりが出てきてしまい……そ、そんなに難しいのかい? 回想シーンってやつぁ……。


 普通に二行ほど空行入れてから、53話終わりからの主人公マルロ視点のシーンの内容に再び戻るつもりでしたが……そんなに回想シーンがわかりにくいのならと、とりあえずアスタリスクを使い、少し区切りのマーク的なものを入れておきました(当初、この部分スマホで書いたせいか*が※になってましたが、今は訂正済です)。

 こんな感じ……ですかね↓


* * * 


 アスタリスクってやつもとりあえずの自己流で使っていて、本当はどう使うのが正しいのやら……。*より*の方が良いのか、数は何個か、間のスペースは必要なのか、そもそも使い方あっているのか……謎は深まるばかりですが。


 時系列がわかりやすいよう他に工夫した部分では、53話の最後のセリフを55話の回想の始まる箇所に再度登場させて、53話のシーンに戻ったことをわかるようにしたり……。

 それから「時は遡り、少し前の○○でのこと」だとか「先程のシーンに戻ると」とか……時が遡るよ、戻るよとガッツリ書いて、とにかくわかりやすいようにした感じですかね。そうすると文章の雰囲気的には説明っぽくなってしまって、情緒的なものは皆無ですが……まあいつものことだし(趣きのある素敵な地の文が、いつの日か書けるようになりたい……(遠い目))。



 おそらく回想シーンってこれまでに読んだこともあったはずが、特に意識はしていなかったので、他の作者の方がどのように表現されていたのか全く覚えておらず……いざ自分が書くという段階になって、急に戸惑ってしまいました。

 次から何か読む際に回想シーンが出てきた時には、作者の方がどうされているのか、特に意識してみようかな、と思います。


 そんな感じで、今回は回想シーンを初めて書いてみた、というお話でした。



 回想シーンの内容に触れてもう少し具体的に書きたかったものの、これ以上回想シーンの内容を詳しく書くとネタバレになるので……

 ここから先はあと少しだけ、『幽霊船の船長』の読者向けに書いていくことにします(毎度のことながら、読んでいない方は飛ばしてくださいね!)。


※この先は『幽霊船の船長』55話のネタバレを含みます↓



 回想シーンの内容は、船長室でのマルロと剣の出会いのシーンでした。53話の終わりで剣を手にしたマルロに「やーっと俺を手にしたなァ」という剣の台詞……に続けてそのまま普通に書いていっても良かったのですが。なんとなく驚きを伴った演出にでもしたかったのか、もったいぶって、そこのシーンは後出しすることになりました。

 そして次の54話はクリムゾンの視点に変えて、クリムゾンが無双し船員たちが次々にやられてしまう……ところに最後にマルロが剣を持って登場、といった感じになりました。


 そう思うと、54話の終わりでマルロを「返してください」と遅れてやってきたヒーロー風に登場させ、55話でいつもとは違った動きを見せて、「マルロ……いつの間に⁉」といった驚きを読者の方に持ってもらえるように……といった感じで、これまで戦闘に参加することのなかったマルロの活躍を、印象づけたかったのかもしれませんね。


※各話の内容を見返したい方がいらっしゃった時のために、リンクを貼っておきます↓

『幽霊船の船長』

53話

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882184633/episodes/16817330661349567638

54話

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882184633/episodes/16817330663157351665

55話

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882184633/episodes/16817330663243348694


 回想シーンを回収するまではたったの数話しか飛ばないし、回想シーンの内容も剣と話す船長室のシーンのみで短いので、すぐ元の話に戻ってこれるし大丈夫、かと思ったのですが……その後三ヶ月以上放置してしまったもので、期間が空いてしまった分、読者の方はややこしくなかったかな……と不安と後悔が残るところではありますね。


 回想シーンにしたことが結果的に良かったのか、自分では出来がよくわからないのですが……(どうしても自分の作品を客観的に見れないもので……(汗))


 とりあえず、そんな感じで新しい書き方を試してみたよ、というお話でした。


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