こういうとき、この場所なのか、という書き出し

縁あって拝見したこの小説の書き出しに一行目から心が動きました。

なんてことのない日常の風景です。さりげなくちりばめられた言葉に、具体的ではないですが、主人公が「いつ」「どこ」にいるのか読み手に伝わってきます。そして、ほどほどに具体的を避けているので続きが気になります。上手いです。

どこまで書き手さんの力量なのか、ユキナさんの手柄なのか。改稿前を拝読していないので私には分かりません。ただ、いい共同作業ができているのだなと、感心いたしました。

自分語りになりますが、私もBingのCopilotを使って自分の小説改善に取り組んでいたことがあります。具体的には、あらすじ作成や登場人物まとめの素案です。登場人物まとめ素案はとても有用でした。

しかし最近素案作りを拒否されています。おそらく著作権関係でしょう。このコンプライアンスに基づくであろう拒否の背景には、ユーザーの他人の小説乗っ取り訴訟にBing運営側が巻き込まれる想定の回避など予想できます。本人が書いた小説であっても、Bingは関わりたくないようです。

今後、ChatGPT(OpenAI)の利用を考えたいと思っています。まだ門外漢には敷居が高そうですが……。ユキナさんのような優秀な方とは無理でしょうが、私と一緒にできる範囲のAIと共同作業してみたい。


私は書き出しのレビューを趣味としています。
無条件やなれあいでレビューを書くことはありません。
心が動いた時だけ書きます。心を動かしてくださいまして、ありがとうございました。

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