ナルフェック王国を舞台に、王侯貴族のみならず平民や避難民との恋物語を描いたショートストーリー集。各章は独立していますが、統一された世界観は読み進めるごとに色鮮やかさを増していきます。私は最後のお話が特に好きでした。クーデターから逃れてきた異国の少女が、容姿がコンプレックスの少年を魔法の言葉で変えていく。世界観とマッチした設定や素敵な展開が短い中にぎゅっと詰まっていて、心が洗われました。あなたが気に入る恋物語がきっと見つかるはず。ぜひご一読ください!
あらすじの通り、ナルフェック王国という一つの国を舞台にした四つのオムニバス恋愛ストーリー。それはバラバラのようでいて、けれどどこか繋がっている。身分差、結婚の概念、性格、コンプレックス。それぞれの障害を乗り越え、愛を育もうとする登場人物たちに心が温かくなる。殺伐とした世界に疲れたとき、手に取ってみてはいかがだろうか。
一つの国と、それを納める女王様の結婚。その大きな主軸を元に展開する四つの恋話。身分も、生き方も、出会いも、見た目も。それぞれが歩み選ぶ恋人たちの愛を、優しい文章の中、味わえる素敵な作品です。なによりも、出てくる登場人物たちが皆、生き生きしており、純粋なのだなと読んでいてとても心地よかったです。個人的には三つ目の恋が凄くテンポ良く展開されており、読んでいてとても元気が出ました。ぜひ読んでいただき、ほっこりしてほしい作品です。
一国で起きる、身分も違えば年齢も見た目も全然違う、様々な恋の物語。時には苦しく、時には涙を流し、それでも愛する人と微笑むことができる幸せ。それを沢山お裾分けしてもらえました。 個人的には、「結婚後に愛は芽生えるのか」が一番のお気に入りです。自然と相手のことを考え、思い、動く。愛ですね。 でもどの作品も、本当に幸せ。読んでいて思わず笑顔にさせてくれます。真っ直ぐなラブソングがよく似合いそうだと思います。 様々な形の愛と幸せが詰まったこの作品を、ぜひ読んでみませんか?
ナルフェック王国で起きる、四つの恋の物語。身分であるとか、過去であるとか、そういうものは当然ながら人それぞれで、恋模様はどれひとつとして同じものにはならないのである。けれど、どの恋物語も輝かしくて、ああ良かったなと言えるやさしい物語でした。あなたはどの物語が気に入るでしょう。きっとお気に召す物語があるはずです。そして彼らの恋の先を、想像してみると楽しいことでしょう。ぜひご一読ください。