終幕 乱世のならい
北魏は建国した頃から、柔然の侵攻に悩まされてきたのであるが、今度の場合は決して偶然ではない。
柔然の侵攻を何とか凌ぎきった北魏であるが、南北から睨みを利かされた事で大きな軍事作戦を行う事が封じられたわけである。
この時期の北魏皇帝・
そんな馮太后は、もともと税制改革や戸籍整備などの内政面に力を入れていた人物である。
南朝からの亡命皇族である
劉昶への義理は充分に果たしたとして、大規模侵攻の話は立ち消えとなったわけである。
こうして失意の劉昶を尻目に、北魏・南斉ともに内政の安定に力を入れる時期に入ったのであった。
その名を天下に轟かせるに至った
しかし、淮陽で共に戦った
そんな南斉も、建国から二十年ほどで内部から崩壊する。南朝の政権は
乱世のならいとは言え、儚いものである。
しかし、家名や仕えた国が消えたとしても、周盤龍の武名は後世にまで語り継がれている。
戦国
中でも、北魏に伝わった周盤龍の名は、恐怖の代名詞となった。淮陽の戦場から帰って悪夢にうなされる者はもとより、親から幼子に聞かせる名として。
「周公が来るぞ!」
周公が来た! 水城洋臣 @yankun1984
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