最終話 架け橋になれますように・・・
仕事が始まり、私は指導員として働くようになりました。
その施設でも仕事は、とても楽しいです。毎日がドタバタしていますが充実した日々を過ごしています。
利用者の中には私のことを覚えていた方もいました。人によっては「戻ってきて嬉しい!」と言ってくれた方もいて、その言葉を聞いたときはとても嬉しかったです。
仕事は大変ですがとてもやりがいを感じています。他の指導員の方もとても良くしてくれてありがたい職場環境です。利用者の方もとても素直に聞き入れてくれるのでとても嬉しいです。
「ここで働けるようになって良かった・・・」
心の底からそう感じました。
私の人生は決して平坦なものではありませんでした。山あり谷ありのとても波乱な人生です。
絶望も経験しました。
でも、今となってはその経験が今の私を作り出したのだと思います。
私は障がいゆえに精神を病み、暗闇を十年以上も歩き続け、希望もない状態でした。でも、私は諦めるのではなく「いつか光を見るんだ」という希望を捨てずにがむしゃらに頑張ってきたのです。
暗闇の頃の経験がなければ、私は今の仕事をしていなかったかもしれません。誰かの役の立てる人になろうとは思わなかったかもしれません。
いじめ、差別、暗闇、絶望・・・。
そしてそこからの、
一筋の明かり、光、夢、なりたい自分・・・。
私は、今の仕事を通じて伝えたいです。
「諦めなければいつかは優しい光が見えるよ」
私は、私自身の経験を生かしていろんな苦しんでいる方の「一つの希望」になれればいいなと思っています。
世の中には障がいで苦しんでいる方が沢山いると思います。
でも、諦めないでください。
もう、終わりだとは思わないでください。
信じて真っ直ぐ頑張れば沢山の方が力を貸してくれます。
私は、願い、祈ります。
『苦しんでいる方に希望が訪れますように・・・』
(完)
光の架け橋 ~願いが届きますように~ 華ノ月 @hananotuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます