第7話将来の話し

千茶は独り暮らし。身内はあるが、娘と呼んでいる人との交流しかない。

だから、緊急連絡先の僕の電話番号は2番目にしてある。

僕は千茶の死に水を取ってやろうと思っている。

ゆくゆくは、名古屋に生活拠点を移してもらいたいのだが、色んな手続きが難しいようだ。

僕には家族があり、大変だが楽しい。得に子供の成長が楽しみだが、千茶はずっと1人だ。

喋る相手はいるのだが、自身を家族の様に扱うのは名古屋だけだ。

千茶の献身ぶりは、母親が認めている。

僕は千茶に良くしてもらっている。

そこに、愛情があるようだ。

僕もその愛情に答えたいが、どこまでが許されるのか分からないので、姉弟のような仲になっている。

この女の人は、きっといい奥さんになるだろう。

お互い歳喰っても、この関係でいたい。

僕も、千茶との接し方を考え直した方がいいのかもしれない。

次会うのは4月。

千茶、元気でいてくれ!君と飲む酒は旨いのだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ある女の献身 羽弦トリス @September-0919

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ