僕が言うのも何ですが、とんでもない才能を持った新人が現れたもんだ。

早苗月さんとはTwitterで幾度も交流の機会があり、彼が創るキャラクターの魅力はとても素晴らしいものでした。クーピーイラストとして留めておくには、とてもではありませんが勿体ないと思い、軽い気持ちではあるものの小説として物語を綴ることを提案させていただきました。

ところがどうでしょう。いざ生まれたのは、ある程度長く小説を書いてきた僕でも驚かされてしまうほどの文才を発揮され、表現力や言葉遣い、文章と物語の構成、あらゆる要素がイラスト以上に魅力を引き立たせていました。特に求ちゃんを介して読者に語りかけるくだりは、「その手があったか、やられたな」と頭を抱えてしまうほど称賛ものでした。作品に込められた温かなメッセージ性はプロ並みです。

見た目や特質に囚われずに人の心を見ることの大切さ、縁と縁が巡り会うことによる奇跡。この作品によって学ぶことはたくさんありました。この方には一体どれだけの引き出しが隠されているのでしょう。宇宙の広さと比毛をとらないその奥深い想像力は、僕の心をこれでもかと焦らせてきます。悔しいです。僕ですらこんな素晴らしい文章と物語は思い付きません。

感心と尊敬と悔しさと、あらゆる感情を動かされたこの作品、みなさんもぜひ読んでみてください。どうやら物語はまだ続くようです。読みやすさも抜群ですし、いつでも気軽に手に取ることができます。近いうちに僕を軽々と超えてしまうか、いや、もはや超えているであろう素晴らしい才能を、その目で確かめてみてください(*´-`)