軽快な語り口で書かれたエッセイだから、まずは気になるタイトルを、ぽちっと開いてみてほしい。
あなたも、あっというまに「あまくに みか」さんを好きになる。
しかもそれは、ご本人に留まらず、登場する家族、親戚、ネコちゃん、会社の人にいたるまで。誰も彼もを好きになる。
時に鋭いツッコミ役であり、時にツッコミまれどころ満載の彼女のまなざしが、まわりの人たちをどんなに優しく見つめているか、行間から溢れている。
『12月のラピスラズリ』の著者だということに、深く納得する、リズミカルで、時に繊細な言葉選びも必見なのである。
【2023.01.12完結に伴って、少し書きかえました】