古来、妖や神に別はなく、人のごく傍らにあるものだった――物語の舞台は、そんな感覚のまだ残る山里です。一方で、人ならざる存在は、信仰心が薄れつつある現代に、たくましく適応しようともしている。都会から移り住んできた里の目を通して、生き生きと描写される彼らの姿に、時に引き込まれ、時に(いや、頻繁にかも)笑わされ、気づけば、すっかり村の住人のような気分になりました。猫神様の汐と里の関係をはじめとする、他の神々と人々の関係にも注目です。
都会で暮らしていた主人公が、田舎に越してくる事で始まる物語。田舎の神社、妖、神様、そういったものが好きな私は、作品の紹介文を見て読むしかないと思いました。とぼけた調子の多い、天然ボケ炸裂の主人公と、それを取り巻く神様たちの物語は、今後どういう形で発展していくのか楽しみです。応援してます!
タイトルでビビビッと来て、あらすじで「!!」となり、本文を読んだら、もう虜です。猫も、神様も、神社も、神主さんも、田舎の暮らしも、優しいお隣のおばあちゃんも、全部全部素敵で癒されるのです。また、都会で辛い思いをしても前向きに生きようとする主人公が素敵です。ほっこりさせてくれる暖かさのある素敵な癒し系物語。田舎のスローライフ感覚も味わえる!疲れた日々を送る人も、そうでない人も、人や神様たちの優しさに触れて欲しい!とてもおすすめの作品です!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(351文字)
平凡な日常。けれど、キラキラ特別感に欠ける「神様の加護どこ行った?」と自己肯定感を失いかけたヒロイン「里」が、とある事情で引っ越した田舎町での心温まる出会いと、不思議な妖との交流で元気を取り戻してゆくお話です。落ち込みながらも卑屈になることなく、どこかとぼけた感覚で危機からひらりと逃れる里が、ほのぼのした物語の味わいを作り出しています。チラリ(と和装のイケメンの登場)もあるよ♪あたたかな物語を読みたい方は是非!
幸薄な主人公が田舎の祖母の家に引っ越し、不思議な体験をしていく物語です。設定や描写が細かく丁寧なので、読んでいて引き込まれます。これからの展開が楽しみです!また読みに来ます。