とある侍女=人気作家。ネタだらけの王宮にて!
- ★★★ Excellent!!!
自身を脇役(モブ)と認識している王宮の侍女、ノエル。
そんな彼女が仕事の後に書いている物語が、ご令嬢たちに気に入られて話題に!
著者・レディ・カモミールとして物語を紡ぐ傍ら、王宮で起きる出来事(ネタ)を、彼女なりの感性で取り入れていきます。
彼女を何かと助けてくれる騎士のロジオン、何かと絡んでくる麗しき王子ヘイデン、ノエルが仕え、特に気に掛けている王子の婚約者シルヴィアーナ。ヘイデンに使える美しき魔術師アイリーン。
ノエルを取り巻くこれらの人々が、これからどう関わり、ノエルにネタを与えてくれるのか? とても楽しみになります。
作家が主人公であるだけに、これを読むのが物書きならば、共感して頷くことも多いのではないかと思います。
ロジオンの便利さ(!)にも納得するはず!
未だ彼女のいる王宮は平和そのものですが、ノエルの生きる世界は、魔王が蘇り、魔物が跋扈する世界のようです。
ノエル自身にも出生に秘密があるような?
今後の展開が楽しみな作品です。