第3話

辺りがたちまち暗雲が垂れ込めるように

真っ黒になった。

「ウッ、ウワッ、一体どうしたんだ」

「三文芝居みたいなクソ台詞ぬかしてんじゃねぇよ」

珪砂が男の頭を小突いた。

「ここはな、オマエの心の中なんだよ」

「オレの」

男は心底驚いたような表情になった。

「そう。この小宇宙を今から探索して

オマエの殺人の証拠を見つけ出そうってわけさ」

「そっ、そんなことできるわけがない」

「やるんだよ、オレは。それがオレがオレであることの証

なんだから」

「まず、どうするんだ」

「そうだな、走って三光年ほど移動してみっか」

「オレもか」

「当たり前だよ。なに言ってんだ」

珪砂が男の頭を思いきり張った。

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💕ハート侵入捜査官神格時珪砂(しんかくじけいさ)FILE№1 @k0905f0905

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