六月の休日

　非名門大学に進学したジュンは、夢も目標も描けず、人との関りもうまくいきません。

　長身で体力に恵まれていますが、やがて休学し、心療内科に通うようになります。

　自分は高学歴なのか落ちこぼれなのか、タフなのか軟弱なのか……

　自分の性別にも少しの違和感があるようです。

　いろんな物事のハザマ／境界に置かれたジュンが、何を決意し、選び取れるのか。何かの「当事者」となれるのか。――そしてそんな自分をどう物語れるのか。

　舞台は西暦2000年代。どこか一つの章だけでも構いません。ぜひお読みいただき、何かを感じていただければ幸いです。

　※ノベプラ、ステキブンゲイにも掲載しています。