第12話 メニュー
メニューは「カレーライス」と「ビーフシチュー」のみ
一日、100食限定。
堂島にある、大阪株取引所の裏通り。
店内はゆったりと。
値段は落とさず。
これがダンさんとワテの決めた約束事です。
限定にしたのは。
食材が高いから、売れ残りの危険を回避するためです。
最初は20食限定から。
徐々に増やしていきました。
ここは明治の時代。
小鳥(こがらす)の女将さんの時代と違って、冷やす箱はありません。
腐らさんように。
煮込む料理。
シチューとカレー。
それなら、毎日煮込んで足しながら。
ええ、味ができます。
夏場は。
ダンさんが特別に設計しはった。
タイルで囲まれたお風呂みたいな囲いに。
水を張って、そこに鍋を漬け込みます。
ダンさんが設計した家は。
地下にも部屋があって。
夏でも涼しいように通風孔もあって。
そこに漬けとくと、腐らないのです。
二品だけのメニューだし、作り置きできるので。
ワテ、一人で賄えます。
おまけに。
ランチ(昼?)のみの営業。
夜は、どうしとるかて?
大好きな人力車。
引かせてもらってます。
それが。
ワテの願い。
深い恩のある、お父はんとお母はんのために。
人力車は引いていたいんです。
せやから。
店の終わった夕方から。
人力車を引いてます。
一番、注文がある時間やから。
お父はんの店にも貢献できると思います。
ランチ営業の後。
まかない飯を食べて。
翌日の仕込みが終わった後のことです。
嬉しいのは。
おみっちゃんが、手伝ってくれること。
ワテは。
今、とても幸せです。
ありがとう。
ダンさん。
今度は。
いつ、来てくれはるのやろう?
※※※※※※※※※※※※※※※
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ここで、「新吉っつあんの奮闘記」は終わりです。
これから、色々、沢山、考えて。
別の物語に編集し直します。
そうですねぇ・・・。
ゴールデンウイークくらいには。
投稿したいと、思います。
題名は。
「開化亭のまかない飯」
明治の時代で。
小鳥さんの料理の数々を。
色々な人。
庶民や有名人。
舌鼓を打ちながら。
物語を綴っていきたいと思います。
それまで。
皆様。
暫らくの間。
ごきげんよう・・・です。
「新吉っつぁん」奮闘記 進藤 進 @0035toto
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