犯罪を取り締まる為、どんな些細な犯罪も同等に扱う。
犯罪者に加担した者も同等に犯罪者。
犯罪者は討伐対象。
つまり、
「お前は犯罪者だ」「?」
「お前も犯罪者だ」「なんで?」
「お前が犯罪者だ」「君は?」
「まだ違う」「お前も犯罪者だ」
「ちょっと待て」「お前も犯罪者だろう?」
「なんで?」「読めば分かる」
作中の流れとはちょっと違いますが、こんな感じです(笑)
犯罪の取り締まりが犯罪的行為を生みますが、それはセーフ。
いつか誰かが「よかろうならば戦争だ」と言いそうな世界観(笑)
自壊する日本を操るのは誰だ。
狂った世界へようこそ!ぜひご一読下さい!
私の強い願いは「こういうお話」増えて欲しいというものです。気がつくと書店にいっても、投稿サイト除いても「異世界ファンタジー」ばかりなんですよね。なんか、もう、それって寂しいなと思っていた時に出会ったのがこの小説です。
物語としては、国民総監視の「ナノマシーン」を埋め込められた「ディストピア」で主人公がどう生きていくか、みたいな話なんですが、よくないですか?こういう「サイバー」な感じ!
ほんと、こういう話って最近ないんですよね、悲しい事です。ちなみにこの小説は、そういう数少ない小説の中でも、かなり上位に位置する小説で、普通に重い白い一作です。
「異世界ファンタジー」に食傷気味の人に「是非」よんでもらいたい一作です。