浪人生〜大学生
ページ・ファースト 浪人時代、狂い始める歯車
前回までどのような話をしたのか、記憶が定かではなかったので、自らの文章を読み返してみると、まあ読みにくいこと極まりなしという文章で、改めて自分の力不足を思い知らされたわけである。
さて、前回までが高校生の頃の話であったので、今回は浪人時代の話でもさせていただこうかなどと思っている。
高校三年で大学受験に失敗した私は、浪人生として立川の南口にある某予備校に通うことになった。
私は当時、どんな大学に進むかも定まっていなかったので、母と何日かに渡り相談し、「陸上時代に人体の骨格とか筋肉の構造とか調べていたんだから、医学部を目指したら?」という母の一声で、医学部を目指すことにした。
私の家庭は私立の高校に通うことができたり、予備校にも通わせてもらえる程度には稼ぎがあったが、流石に年間で何千万もかかる私立の医学部には進めないものだから、国公立大の医学部を見据えたクラスに配属された。
まず最初に驚いたのは、周りのモチベーションの高さである。
最も多かったのは「親が医者で、家業を継ぎたい」という人だったと記憶している。
ただ、医学部志望は意外と少ないもので、理系の国公立大を目指す人たちと同じクラス、大半が同じ授業、周りが下校したり自習室に向かったあと、医学部対策の授業をする、というものだった。
私は医学部志望のクラスメイトとはなかなか馴染めず、理系国公立組とよく話していたものだから、次第に向かいたい方向が「機械のエンジニアになりたい」となりつつあった。
しかし一度クラスを決めてしまった、また、母親に打ち明けるのが怖かった手前、医学部の授業を受け続けていた。
まあ、国公立の医学部が落ちたら私立の機械系に進むのは母も了承していたのだが。
そんなこんなで毎日医学部合格へ向けてせこせこ勉強……など、高校三年生時代をボードゲームと賭けポーカーに費やしていた私には、到底出来ない芸当であり、授業をサボって立川の途中の駅で降り、コンビニで酒と煙草を買い、河川敷のベンチで酔い潰れて眠り、目が覚めたら帰宅する、なんて生活を繰り返していた。
そんなわけで、まあ、高三のときよりはマシな勉強をしていたから、こんな生活していれば国公立、それも医学部なんて合格は出来なかったどころか、センター試験の段階で足切りを喰らったわけであるが、私立大受験で、後に通うことになる、某四工大の一つにギリギリ合格することができたのだ。
というのも、英語は簡単な内容、数学も典型問題のみ、物理は原子分野は解けなかったが、力学がメインでそんなに難しいことは聞かれていない、そんな試験内容であったから、合格できたというのもあるが。
そうだ、私はこれから大学受験を控えている諸君にこう伝えたい。
現役のときの学力より上を目指してもそんなに良いところには入学できないし、基礎が出来ていないなら、実力以上の大学に入っても、苦労して留年なり退学なりするだけだ、と。
これは私の実体験であるので、自信を持って言える。
次回からついに大学時代の話に入ろうと思っているのだが、大学は現役のときの実力のところに入ったほうがあとあと幸せだ。
あと、通学時間ほ一時間を超えるようなら、さっさと大学の近くのボロアパートで良いので大学の近くに住んだ方が楽である。
まあ、そんなわけで、自分の実力以上の大学に入っても良いことはないとだけ、ここでは申し上げておこうか。
さて、次回はついに入学から、糖質の掃き溜めというタイトル通り、統合失調症と診断されるまでを述べようか。
それでは諸君、またの機会に。
糖質の掃き溜め 煙屋敏光 @TOSHY
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