第6話 妹に縋り付く姉
「はぁ…。さっさと好きだって言えばいいものを……」
「だって…だってぇ……」
「分からなくもないけどね……」
呆れた目で美雨にジト目をされる私、、、
話を聞いてもらった身だし、、、何も言えない、、、
「さっさとお姉ちゃんも好きだっていいなよ。はい終わり。」
「ちよっ、ちょっと!それだけ??」
「それだけも何も両想いなんだよ?」
「ま、まぁ……。えへへ……」
悠と両想いだなんて、頬が緩んで仕方ない。
「まったく……。早くしないと悠さん取られちゃうんだから」
「??」
「悠さん、すごい美少女と仲良いもん。朝たまに見かけるんだぁ、仲良さそうに一緒に登校してる所」
美雨は、にやぁと意地の悪い笑みを浮かべる
「た、たまたま一緒になっただけじゃない…?」
「そうかもね。でも、仲が良いのは事実なんだよ??」
「うっ」
「お姉ちゃんと違ってめんどくさい性格してないんだろうなぁ。もしかしたら悠さんのこと好きなのかもねぇ??」
「うぅっ」
「それに、今悠さんに、お姉ちゃんは身体で迫ろうか考えるくらいに他の男の人のことが好きだと思われてるんだよ?」
「気持ちの整理つけて、お姉ちゃんへの気持ちが冷めちゃったりしたらどうするの?一度冷めちゃった恋心って簡単には戻らないんじゃないかなぁ……?」
「……」
「頑張ってね?お姉ちゃんっ」
そう言って美雨は優しい顔をする。
こんなのどっちが姉かわからない……。
「い、今から行ってくるっ!」
「あ…悠さんもう寝るって言ってたよ?……お姉ちゃんに振られたから寝てスッキリしたいんだよきっと。」
スッキリさせたらまずいのではないかと思うけど……。
「ねぇ…なんで美雨はそんなにアドバイスできるの?」
「よく相談されるから慣れちゃった」
そう笑って私の部屋から出ていく美雨。
私は悠にメッセージを送った。
明日、放課後時間ある?と……。
だけど……メッセージになんで頼らずに。
放課後だなんて思わずに。
朝になったら直接会いに行くべきだったのだ……。
元カノともう一度付き合いたいけど好きな人が居るみたいなので諦めようと思います〜諦める?そんなの絶対許さないからっ ゆきはなび❄️ @hanabieusagi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。元カノともう一度付き合いたいけど好きな人が居るみたいなので諦めようと思います〜諦める?そんなの絶対許さないからっの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます