転生先はまさかの地獄!?

@otoha_ccx

第1話 転生

俺は霧崎真斗。ごく普通の会社に勤めているごく普通の人間だ。今は会社帰りでコンビニに来ている


「っあ〜…クソ上司のおかげで今日も残業だったよ、クソが」


最近は会社内がバタバタとしていて残業をすることが多くなった。主な原因はクソ上司だが…


「うし、晩酌のつまみは買ったし帰るか」


家に帰る前にコンビニにより晩酌のつまみを買うのはいつもの癖になっていた。今日もいいつまみを買ったので先程と同じ帰路に経つ。


「家帰ったら酒とつまみ食べながらゲームでもすっかなぁ…」


そう思いながら横断歩道を渡る。すると…


キキッー!!!!


信号無視をした自動車が俺に向かって突っ込んできた。


「がっ…!!!!」


俺は思いっきり自動車に跳ねられてしまった。意識が薄れていく中俺はこう思った。


「クソ上司…1発ぶん殴らせ…ろ…」


こうして俺の21年間は呆気なく幕を閉じた……はずだった。



「……はっ!ここどこだ!?」


俺は目を覚ますと見知らぬ真っ白な空間にいた。


「ここは天国だよ。霧崎真斗くん」


と俺の目の前にいる男がそう言った。


「……おま誰???」


と疑問に思っていたことを直球に聞くと目の前の男は大笑いし始めた。


「ぶっ…あっはは!!!君、死んでからの第一声がそれ!?ww いや〜面白いねw」


いや、何を笑っているのだろうこの男は。


「んでまぁいいや…ここどこだよ。」


と男にそう聞くと


「ん?さっき言ったじゃん、ここは天国だよ」


当たり前だろ、とでも言うかのような顔をしながらそう言う男


「は?天国…???」


「そっ!君、自動車に跳ねられたのは覚えてる?」


「あ〜…確かに跳ねられたな」


あの信号無視しやがった車に確かに跳ねられたことを再度確認する


「そそ、その後に「クソ上司、1発ぶん殴らせろ」って願ったでしょ?」


…確かに願ったわ


「おん。んでもなんでそれでここにいることになるんだ?」


「それがねぇ、君のその願いが変な形で叶ってねぇ…でも君は1回死んじゃってるから現世には戻れない…ので!俺から1つ提案をしようと思う!」


「あ?提案…?」


と、得意げに胸を張っている男が次に発した言葉は俺がとても興味を唆るものだった


「そ!俺は神様だからね!なんでも出来るんだよ!なので…君の願いを1つなんでも叶えてあげよう!あ、ちなみに…現世に戻りたいは無理だからね?」


ほぉ…なるほどなぁ。そんなことなら俺の願いはただ1つ!


「じぁ地獄に連れてけ」


と願うと自称神()はびっくりした顔をした


「…ん?ちょちょちょ??なんで地獄なの!?」


「は?なんでって…楽しそうだからに決まってんじゃねぇか」


実は俺が生きていた頃にハマっていたゲームが地獄をテーマにしたゲームだった。


「地獄楽しくないよ…?天国の方が楽しいよ…??????」


と、よくわからないという顔をしながら困惑する自称神。


「あ〜、言葉が抜けてたな。俺が生きてた頃にやってたゲームが地獄をテーマにしたゲームだったんだよ。だから地獄に対して興味があってな」


と付け足すと…


「あ、なるほどねぇ。それならいいよ!まぁ地獄は大変だろうけど頑張れ〜。ちょっとした能力もつけてあげるから!」


と言い俺を地獄に送るための詠唱を始める神。


「あ〜…あんがとな。んじぁ」


こうして俺は地獄に行くことになった。

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