核弾頭を喰らう（反運命論）

人類は自らが作り出した核ミサイルで滅亡へのカウントダウンを迎えていた。国連事務総長マイナンは思慮熟考の挙句、異世界の盟主デーモン阿多浦と取引契約を交わす。生存している全人類の生命エネルギーを阿多浦に５０パーセント注入し、１０億年の命を阿多浦に与える代わりに、核ミサイルをすべて異世界で引き取ってくれることを約束させる。
　果たして異世界は核ミサイルで埋め尽くされた。
　デーモン阿多浦は人間世界からロジンといういじめられっ子の赤毛の少年を選び、核ミサイルを掃除できる特殊能力を与え、異世界壊滅の運命を覆そうとするのだった。